
毎年11月は森町が熱くなる。
遠州地方の祭りの最後を飾る、勇壮な遠州森の祭り。
東京の三社祭りの流れを汲む、歴史の祭り。
森町内各地区にそれぞれ山車があり、その数14台。それぞれの「おらが屋台」に
熱い思いを込めて引き回す。
町の辻で屋台が出くわせば一気に「練り」へ突入する。
フィナーレは「舞児還し」、各地区から出された舞児は、祭典中、神社に舞を
奉納して回る。その神事が終わって、親元に舞児を屋台でおくりとどける儀式である。
神社から若衆に肩車で屋台に乗せられ、そして町内、親元まで、屋台の手木は
下ろさず、舞児は神社から家まで、地に足をおろすことはない。
「森の祭りの歴史」という本が出版された。
町内出身の大庭学さんが、祭りの流れと、各町内屋台、法被などの由来を
綿密に調べ軽妙洒脱な文章でまとめあげた力作である。