アメリカ
ホリスティック医学レポート

〜TAMさん in San Francisco〜


間近のゴールデンゲートブリッジ


 1997年8月17日から7日間、米国サンフランシスコヘホリスティック医学研修ツアーに参加することができました。
 日本ホリスティック医学協会の主催で、サンフランシスコ州立大学のホリスティックヒーリング研究所のセミナーを集中的に受講するプログラムです。
 日本でも最近「ホリスティック医学」ということで関心が高まりつつある分野ですが、米国ではすでに独立した学問として発達しており、そのレベルは非常に高いとされています。7日問のツアーのなかで驚き、感動しこと、そして知っておくと得することなどをお伝えしたいと思います。


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セミナーレポート

 セミナーのなかで健康のための基本要素として語られていたのは、以下の11点です。

@正しい食生活
 基本要素の第一番めに「食」をあげていることだけでも着眼点の鋭さを感じますが、それ以上に驚くのは、その内容がまさに玄米菜食そのものだということです。
主な内容は
 ○Whole Foods(一物全体)
 ○Brown Rice(玄米)
 ○Low Fat(低脂肪)
 ○Low Sugar〈低糖)
です。食養に強い関心をもつ私にとって「わが意を得たり!」の感がありました。
 ハンバーガーとドーナツが主食になりそうな国土のなかで、玄米を推薦していること自体、玄米の素晴らしさを再認識することになります。

A禁煙
B禁コーヒーまたは節コーヒー
C禁酒またぱ節洒
D最適体重を維特する
E日々の運動
Fリラクゼーション(のんぴりできる時間、くつろげる空間など)
 社会生活をしていくうえで、私たちはさまざまなストレスを受けています。そのストレスを解消します。
G適切な睡眠時間
Hストレスをためこまない生活態度
 イヤなことは、はっきりNOと言うことが大切です。思っていることは口に出す姿勢も必要でしょう。
Iプラス思考
J孤立しないで身近な人たちとともに助け合うこと
 健康のための基本要素はどれをとっても当然のことで、何を今さら…という項目もあります。
 しかし、これが学問として成立しているだけのことはあり、「さすが」と思わせる実習を経験しましたので、その内容もお伝えします。


実習レポート

「さすが」の実習T:自分を苦しめるストレスの分析

 日本でも「交流分析」あるいは「内観法」というような自己分析法は、かなり知られています。このセミナーにおいても、自己のストレスを徹底的に分析することを基本姿勢としているようです。
 実習では数日かけてストレスの本質を知ります。ストレスだらけの生活のなかで、何が原因なのかを突き詰めていくのです。現実に押し流されていくような生活において、自分が本当に求めているのは何なのかをとことん自問自答してみます。
 一日だけでは自分の本質に迫ることは難しいかもしれませんが、何日か繰り返すことで真の自分が見えてきます。これはとりもなおさず「自己を知ること」です。
 「自己の気づき」というとんでもなく大きなテーマが、さりけなく出てきます。
私の結論
真の自分を見つめてみましよう。
「自己の気づき」に到達したとき、世のなかのすべてのものが輝いてまったく新しく見えてきます。


「さすが」の実習U:筋電図(写真参照)

 ここでは、肩コリなどの傾向を知るために筋電計や呼吸測定などを介して、筋肉の生理的傾向を知ります。
 私も被験者として筋電計などをつけて、種々の状態の筋緊張度(肩−手−腹など)を調べてみました。その結果わかったことは、肩コリ性の私は、実は四六時中、肩(僧帽筋)が繁張しているということです。私にとっての驚きは、腹式呼吸時もリラックス時も僧帽筋は程度の差こそあれ緊張しているということなのです!
 そこで筋電図を見ながら自分の姿勢、カのかけ具合を工夫していくと、ある姿勢で僧帽筋の緊張がやわらぐことがわかりました。
 私は今まで肩コリに対し、ストレッチから各種運動、呼吸法、瞑想など種々のものを経験してきましたが、この僧帽筋緊張姿勢をクセにしたままでは、何をやってもムダだったのです。
 これまでは、バイオフィードバックの基本中の基本なのに、医学的応用は日本ではあまり行なわれていないとのことです。
 これからに期待したい領域です。
私の結論
 筋電図など科学的測定法で、自分の姿勢や動きのクセを知りましょう。
 びっくりするくらいの意外なクセがわかります。
 呼吸法や瞑想法、食養などは体に対して非常に大きな影響力をもちますが、まず基本は自己の肉体を科学的、客観的に分析することです。


「さすが」の実習V:呼吸法

 呼吸法の重要性は今さら、言うまでもありませんが、筋電計、発汗計、呼吸測定器などをつけて腹式呼吸と胸式呼吸を比較してみる実習をしました。
 胸式呼吸を続けると、手指の発汗が増し(冷汗の状態)、交感神経支配になっていることがわかります。緊張状態になるとなおさらその傾向が強くなり、首・肩の緊張も強くなります。逆に腹式呼吸は、副交感神経を優位にし、リラックス状態にします。座っている姿勢にも関連しますし、本人の気持ちももちろん影響します。
 「リラックススペース」や「リラクゼーションルーム」などといった所へたまに行くのも悪くありませんが、一日二十四時間ほとんど緊張状態でいたら、たまに腹式呼吸を心がけてもほとんど意味のないことがわかります。
私の結論
 日ごろの気持ちのもちかたをプラス思考(悪く考えたり、イライラしない)にします。
 当然、いつも腹式呼吸を心がけましょう。
 ベルトをきつく締めないで、ゆったりとした正しい姿勢でリラックスしましよう。


「さすが」の実習W:瞑想法

 瞑想というと多少宗教的イメージがついてまわりますが、科学的には自律神経訓練法といったほうがなじみがいいようです。 実習では目を閉じ、リラックスした状態で体が温まっていくのをイメージします。たったそれだけのことで手に持った体温計の温度は上昇し、体がポカポカしてきました。
 これなどは瞑想そのものですが、別に神や光をイメージするわけでもなく、はたまた「空」の状態を念ずるわけでもありません。純枠に、神経生理学的アプローチとしてとらえています。
 もっともこれにさらに瞑想的イメージ法を加えれば、その効果は一段と増すことも確かでしょう。
私の結論
 瞑想法はとても優れたリラックス法です。
上手な瞑想法のコツは、まず肉体的なリラックスを完全に引き出すことです。
 肉体に緊張が残ったままでは、心の力だけで瞑想に入るのは難しいのです。
 完璧な腹式呼吸と筋肉の緊張をすっかりとることが基本中の基本です。


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セミナー人物レポート


 さすが自由の国。その包容力の大きさよ!
 サンフランシスコの町でも、人々が何と自由な生き方をしていることか……。
 今回のセミナーの立役者たちは、その分野の第1人者であり超一流の人たちでしたが、日本でいうお決まりの出世コースのレールを歩んできた人はほとんどいませんでした。

 ペパー教授(写真参照)はオランダ人。アメリカ留学を機に、アメリカに居ついてしまって教授になったそうです。バイオフィードバックでは世界的権威。机に腰かけ、俳優のように表情豊かに話します。あんな教授は見たことがありません。

 ナラバット教授(写真参照)は行動医学の世界的第一人者。マスコミでも有名です。見るからにインド人で、インドなまりの英語で話します。そして尊敬されるアメリカ人でもあるのです。
 セミナーの世話役である大学院生のリックは四十歳。名門サンフランシスコ大学バークレーのコンピューター科を卒業。その後、神経生理学に関心をもち、現在は大学院生。大学教授をめざしている、信望厚き有望株です。ベジタリアンでありホモセクシャルです。

 通訳をしていたゆう子先生(写真参照)は日本の大学を卒業後アメリカに渡り、現在は大学講師。夫はアメリカ人です。普通に通訳していると思ったら、いつのまにか同時通訳となり、ときには解説者からさらに演者になってしまうような人でした。
 もうひとりの世話役である中川さん。父上は日本の医学界の重鎮。本人は医者にならず、コンピューターが専門。シリコンバレーをひかえるサンフランシスコでひとり、新会社を設立すべく奔走中です。
 ホモセクシャル、国際結婚、外国人……そんなこと全然関係ありません。本人が素晴らしければ一流になれます。なんで偏見なんかもつ必要があるのでしょうか?
 自分の価値を信じて、自由にのぴのぴ生きている姿に感動しました。


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「さすが」:自然食マーケット(写真参照)

 私も自然食には多少こだわってきたつもりでしたが、日本ではこれらは通信販売か小規模なお店で売っているのが普通です。 サンフランシスコ市は人口六十万人くらい。そんな町のなかに自然食専門のどでかいスーパーマーケットがありました。日本でいえばジャスコとかイトーヨー力堂みたいな感じです。
 たとえば、ひとつの陳列壁一面に世界中のコーヒー豆が並んでいます。別の壁には香辛料の素材が一面にびっしり。米も玄米も麦も雑穀もそろっています。肉も牛乳も、パンもケーキも、コーナー一面に所狭しと並んでいるのです。チョコレートのコーナーだけで幅ニメートルくらいあり、何十種というチョコレートがあります。
 もちろん素林と味にこだわったものです。ためしに二、三コ買っでみました。これが実にうまいのです。よくある大手メーカーのようなくどい甘さがありません。まろやかでコクのある自然な甘さでした。
 こんなに大きなスーパーがあるということは、当然それだけ顧客がいるということ。味の違いがわかる人がそれだけいるか、それとも食のひずみの反動で正しい食を求める人が多いのでしょうか?


「さすが」:自然食レストラン(写真参照)

 私は、アメリカの食事はまずい(!)というのが常識と思い込んでいました。
 確かに町のなかで見かけるのは、マクドナルドやケンタッキーのような画一的なファーストフードのお店が多いです。アメリカの寿司屋では、マヨネーズ寿司やジャム寿司もあると聞きます。 きっとデリカシーな味覚を楽しむ食文化は少ないのだろうと思っていました。
 しかし、ベジタリアンである世話役の大学院生リックのお勧めのフランス料理店へ行ってみてぴっくりしたのです。こんなにうまいフランス料理は久しぶりでした。しかも値段を聞いてまた驚きました。日本の感覚の二分の一以下だったからです。
 アメリカ人があんなにうまいべジタリアン料理を作るとは、木当に驚きです。桜沢如一先生や久司道夫先生が海外を活躍の場にする理由がわかるような気がしました。


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