ここでは図面を書くときの「コツ」について説明します

図面を書くときには、色々な寸法を書かなければいけません。でも全ての寸法を記入すると図面は数字だらけになってしまい、かえって読み辛くなってしまいます。

そんな訳で、作図する時には、図面を読み易くするために「同じ数字」や「左右あるいは上下対象」の部分は省略して書く様な習慣がございます。
また、それ以外にも一般的な作図の習慣などもございます。
ここでは、そのような習慣の代表的な例をいくつか紹介しますので、皆さんも読み易い図面が書ける様に頑張って下さい。

1.寸法の単位

作図するときの寸法の単位は、mm(ミリメートル)を使います。
cm(センチメートル)はダメです。注意してくださいね。
また、図面内には単位の表記は不要です。全てmmとして扱います。
ちなみに、1cm=10mmです。6.5cmと書きたかったら「65」と書きましょう。


2.三面図について

作図する時には三面図で書くのが一般的です。
三面図とは、下図の左側に示すように作ろうとする物を3方向から見た面を各々図面にして下図の右側のように書いた図面です。
このように書くと、より立体的に作り手に伝えることができます。

ただ、3面も書かなくても各所が表現できる場合には、2面でも1面でもOKです。w
作る人が判るかな?を、意識しながら書くとよいでしょう。w



3.コーナーの処理

作る物に角があると、手を引っ掛けたりして怪我をしたりします。
そんな時の処理としてC面加工やR加工を施すのですが、下図のように作画します。

下図の例では、四角形の4隅を全て加工しますので、4−C5、4−R5などと記載します。
4−C5の最初の「4」は、4箇所と言う意味です。次の「C5」とは、5mmのC面加工と言う意味です。
4−R5の最初の「4」は、4箇所と言う意味です。次の「R5」とは、半径5mmのR面加工と言う意味です。


4.穴の指定

作る物に穴を空ける場合、その「直径」を図面上に書きます。でも、同じサイズの穴が沢山ある場合は下図のように4−φ5などと記載します。φは「ファイまたはパイ」と呼び、○に縦線を書いて表記します。
4−φ5の最初の「4」は、4箇所と言う意味です。次の「φ5」とは、直径5mmの穴と言う意味です。

穴と似たもので、タップと呼ばれるものがあります。
これは、ネジ山が付いた穴を意味します。タップの場合、通常は二重丸「◎」で作画します。
下図の例では、2−M4と書かれていますが、最初の「2」は、2箇所と言う意味です。次の「M4」とは、M4サイズのネジ穴と言う意味です。

似たようなサイズの穴が混在する図面の場合には、下図のように、作る人が誤解しないような表記にしましょう。


5.長穴の指定

作る物に長穴を空ける場合は下図左側に示すように、通常、2つの穴を空けてその間を切り落として加工します。
ですので、穴の直径よりも小さなピッチの長穴は作れませんので注意して下さい。
図面への表記は、下図の中央または右側のように表記します。


6.センター振り分け

作る物が左右対称(上下対象)に近い場合は、下図に示す赤い線のように中心線を書くと良いでしょう。
中心線は1点波線をつかって書きます。直線で書くのは不可です。w
そして、下図のように寸法線を書けば、作る人は、それが左右対称(上下対象)に振り分けられた寸法だと読取ってくれます。
身の回りの物って、結構、左右や上下対称に出来てる物が多いんですよ。w
下図の例なら、55×70mmサイズの板に、縦方向の中心位置に30mmピッチでタップを2箇所、35×50mmピッチで穴あけ4箇所と、読取ることができます。


以上、よく使われる表記について記載しましたが、肝心な事は、自分が作りたい物を、作る人に伝える図面を心掛けることです。
FAXを送る前に書き上げた図面をよく見直して、読み難いところや、記載漏れがなどが無いか、よくチェックすると良いでしょう。