23. Penaeus semisulcatus De Haan


浜名湖産(鷲津)

●和名:クマエビ

●商品名:アシアカ、Green Tiger Prawn、花、Flower

●現地名
 中国:短溝対蝦、豊蝦、鳳蝦
 台湾:熊蝦、竹節蝦
 タイ:Kung Kula Lai、花、Flower、Green Tiger Prawn、Grooved Tiger Prawn
 フィリピン、マレーシア、シンガポール、香港:花、Flower
 インドネシア:Udang Windu
 インド、バングラデシュ:Bagda Chingri
 オーストラリア:Green Tiger Prawn、Northern Tiger Prawn、Grooved Tiger Prawn

●分布:日本、韓国、台湾、香港、ベトナム、カンボジア、フィリピン、インドネシア、オーストラリア(New-South Wales、Queensland)、シンガポール、タイ、ビルマ、バングラデシュ、インド、パキスタン、イラン、モーリシャス、アデン湾、アラビア半島、紅海、タンザニア、マダガスカル、モザンビーク、エジプト、シリア、イスラエル、トルコ


 最大体長 230 mm、普通 130-180 mm。(遊祥平他著「原色台湾対蝦図鑑」)
 額角上縁に6-8歯、下縁に2-4歯(3歯が多い)。甲の正中背隆起に溝(正中溝)があり、側溝は浅く前半部で消失。第5脚に外肢がある。尾節は側刺を欠く。(三宅貞祥著「原色日本大型甲殻類図鑑」)
 太平洋側では房総半島以南、日本海側では石川県以南に分布し、インド洋西部まで広く分布する。近年はスエズ運河を経て地中海にも広がっている。水深20m以浅の泥底が漁場でアカエビやクルマエビと混獲されるが、あまり多くはない。夏が産卵期で、稚エビは湾内のアマモ場で育つが、10月ごろから水深20mほどの深みに移って越冬する。クルマエビよりも赤っぽく見え、額角の側溝が頭胸甲の中央部で終わっているのが特徴(クルマエビは頭胸甲の後縁まで)である。体色は紫を帯びた赤褐色だが、淡い帯状模様があるため「クルマエビ」の名で販売されているこよもある。(多紀保彦・武田正倫ほか監修「食材魚貝大百科1」) 
 日本からインド洋までの浅海に広く分布し、近年、スエズ運河から地中海にもみられるようになった。品質的にはクルマエビに次ぐとされるが、漁獲量はあまり多くない。(食材図典
 胸脚・腹肢に赤い横縞が目立つのでアカシマともいう。沿岸性、20 m 以浅の泥底に多い。汽水にも産し、インド・インドネシアでは養殖も盛んである。(三宅貞祥著「原色日本大型甲殻類図鑑」)
 普通 2-130 m の砂泥底から漁獲される。パキスタンでは主要な漁獲対象種で商業的にも重要である。台湾でも養殖されているが、P. monodon(ブラックタイガー)に比べればきわめて少ない。(遊祥平他著「原色台湾対蝦図鑑」)
 古来薩摩では、雑煮には碗から頭と尾の出るエビを入れる習慣があり、その大小により格式が決められたといわれる。雑煮に入れるエビは、焼いた大型種のクマエビが用いられた。八代海のクマエビ漁は、桁打瀬(けたうたせ)漁と呼ばれる独特な方法で行われ、漁は11月から開始。縄で編んだ焼きクマエビが売られるのは11月末から。雑煮用のため販売は12月末までと短いが、縁起物として進物にも人気があるため売り切れたら終了。焼きクマエビは上品で濃厚なだしが出るため、進物で味を知り、その後県外から注文する顧客も多い。(雑誌「サライ」1998年1月1日号p.27より)
 私がクウェートにいた時種苗生産していたのがこのクマエビで、親エビを獲るのは昼間にトロールを曳いて行っていたのでクルマエビのような潜砂習性は弱いようだ。
 ここ浜名湖でも9月ごろに一時的にクマエビ(このあたりでは「アカアシ」とよぶ)の小型のものが大量に漁獲される。

関連サイト

クマエビ:佐賀県のホームページ、「さがのさかな写真鑑」の中の一つ。画像もみられる。
Tiger Prawn (英語):オーストラリア政府のホームページ「Primary Industries & Energy Network (PIENet)」のなかの「Marketing Names for Fish and Seafood in Australia」の一部。

 


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