イタリア料理・北と南


ミスター;
おや、私のすぐ横のカウンター席では、女優の田中律子さんが常連さんとTBSテレビの「世界ウルルン滞在記」のお仕事でイタリアのリストランテを経営している家族の家にホームステイした時のお話をしておられる様ですよ。これは、聞き逃せませんぞ。


聞き役男;
ウルルン滞在記って、あの、イタリーに行かれたでしょ? あれ本当に行ってしばらく下宿みたいにしてるわけ?

田中;
あれ本当にされるんですよ。

聞き役男;
すごい番組ですね。

田中;
私、イタリアって聞いた時、買い物も出来るし、料理は旨いし、その上、生パスタをお勉強させてもらえるなんて良いじゃん。行こう、行こう、って軽い乗りで行ったの。そしたら、スタッフとかうちのマネージャとか皆ホテルへ泊まって、私だけその言葉の通じないイタリアの家に置いてけぼりにされるんですよ。

聞き役男;
はははは。

田中;
じゃあね、バイバイ、今日はお疲れさま、って言って。

聞き役男;
そうなんだ。夜は一人なの?

田中;
もう、大変ですよ。もう、辞書片手に

聞き役男;
マジで?

田中;
ママは英語通じないし、イタリア語しか通じないし。たまたま同じ年の女の子とか、一こ下の男の子とかいたから。

聞き役男;
恰好良い男とか言ってましたね。そう言えば。

田中;
メチャメチャ恰好良くって食べ頃だわ〜。恰好良い〜。すっごい恰好良くてね、いろんなお話したんだけど。

聞き役男;
抜け目無いな。

田中;
そうそう。

聞き役男;
レストランに、リストランテか。リストランテに放り込まれたの?

田中;
そうそう。リストランテの、オーナーのお家にホームステイしたの。

聞き役男;
そうなんだ。そこからテレビ見たもんですから。

田中;
だから、ずーっと一緒。24時間。一週間か。先ずは、床拭きとかね、食器洗いから始まって

聞き役男;
いじめみたいな気がしない?

田中;
もうね。凄かったですよ。ママが結構厳しくて。ママがコックさんで、お父さんが…

聞き役男;
家族でやってるの?

田中;
家族でやってるの。そこで生パスタを練習しようという事で。

聞き役男;
場所どこ?

田中;
パルマ、って言ってフィレンツェとミラノの間くらいなんですよ。

聞き役男;
北の方ですね。

田中;
そう。パルメザン・チーズとか、生ハム、プロシュートとか本当にパルマの食材なの。

聞き役男;
なんか、パルマ風って聞いた事ある。

田中;
そう。パルマ風。パルメザン・チーズって言うけど、あれは、パルマ風のチーズって事で、本当は、パルメジャーナ・レッジャーノって言ってすっごくおいしいチーズがあるの。

聞き役男;
すっげー今、勉強になった。

田中;
パルメザンって言うのはパルマ風の、パルメジャーナ、って言う。本当にイタリアの食の都に行ったんですよ。

聞き役男;
うん、うん。

田中;
何もかも全ておいしくてね。ああ、また生ハム食べたーい。

聞き役男;
この店(アバンティ)で食べれますよ。あとで。

田中;
本当だよね。

聞き役男;
でも、食べに行ったんじゃなくて作りにいったんでしょう?

田中;
そう。生パスタ修行。

聞き役男;
これはその時のメニュー? これ。

田中;
そう、私の名前が入っているでしょう。これ。

聞き役男;
あっ。律子さんって書いてある。

田中;
そう。

聞き役男;
へー。

田中;
それで、今夜はね、最後にね、生パスタがちゃんと作れる様になって、ソースもちゃんと作れる様になった時、パパがね、「律子、今日、大事なお客様が来るんだけど、メニュー作ってくれないか」って言われて、嘘でしょう、って。えー、私がー。

聞き役男;
うんうん。

田中;
最初、じゃあ、7人分作ろうって事になったんだけど、結局最後に13人分位作ったのかなあの時。

聞き役男;
それ全部、あなたが作られたんですか?

田中;
そうです。その一席分。そのディナーの。

聞き役男;
あら、びっくり。

田中;
さすがにねー、舌の肥えているイタリア人の方々に私が作って良いの? みたいな。 メニューもちゃんと自分達で考えて。

聞き役男;
お醤油とか持ってってかけちゃったりして

田中;
使ったよ。もう、すごい大評判で。きのことお醤油のパスタを作って、その合間に…

聞き役男;
え、イタリー人の舌に合うの? お醤油でも?

田中;
もう、滅茶苦茶。ボーノ、ボーノ。ボーノっておいしい。お皿をね、こうパンで拭いてくれると、本当においしかったって言う意味。ウエイターの人が「律子、お皿も綺麗だぞ」って見せてくれて。どうしようみたいな。緊張しまくり。その合間にスープで、梅昆布茶出したの

聞き役男;
ははは

田中;
梅昆布茶がまた評判良くてね。おかしかったですよ

聞き役男;
誰がそんな事考えたの? すごいねそれ

田中;
ママがね、じゃ、律子、せっかく梅昆布茶があるから、お醤油のパスタの後に梅昆布茶を出そう。梅昆布茶、本当に2口、3口くらいづつ、皆に。

聞き役男;
その時来たお客さんって、このお店ってすごい事になっていると思ったでしょうね。

田中;
だから、皆、喜んでくれてね。

聞き役男;
シェフ変わったの? みたいな。

田中;
ガラス張りで作っている所が見えるんですよ。

聞き役男;
ああ、そういうお店なんだ。

田中;
で、東洋人のこんなちっちゃな女の子が一生懸命作ってたから、食べ終わった時、皆、立ち上がってね、ブラボー、ブラボー、って。私、号泣しちゃったの。嬉しいって。その人達がお父さんとお母さん結婚記念日だったの。で、家族で来てたの。

聞き役男;
13人?

田中;
13人。

聞き役男;
すごい良い仕事だったね、それ。

田中;
もう、だから、本当良い記念。

聞き役男;
もう、うるさい? イタリア料理に。

田中;
まだまだだな。

聞き役男;
おお、なんか謙虚だ。

田中;
まだまだ。

聞き役男;
シェフの姿勢!

田中;
奥が深いですよやっぱり。パスタにしても何にしても。

聞き役男;
あああ。良くでも言われる事だけど、イタリーのパスタって、南の方が乾麺で、北の方が…

田中;
そうそう、生パスタ。私だから日本で生パスタって食べた事なかったの。

聞き役男;
無いですよね。めったに。

田中;
ほとんど無いですよね。生パスタ。だから向こうへ行って自分の手打ち生パスタ、いわゆる手打ちとか同じだよね日本の。その感覚。乾麺なんか出したら「何て事!」みたいな。乾麺にお金なんか払えないわよ、みたいな。北イタリーは。

聞き役男;
でも、逆にナポリなんかに行くと皆、乾燥したやつ食べてない?

田中;
そうなんだよね。それがだから不思議だなって。

聞き役男;
仲悪いんだ。

田中;
仲悪いってわけじゃないけど、違うよね。

聞き役男;
生パスタ喰い派と乾麺喰い派で、田中律子は生パスタ派になってしまったわけですね。

田中;
生パスタ派。うまいもん。

聞き役男;
いいな、喰いたくなってきた。

田中;
すごいおいしい。パルマは行った方が良いよ。パルマは良い

このお店紹介してあげようか?

聞き役男;
何ていう店?

田中;
ラグラッピア。

聞き役男;
ああ。

田中;
リストランテ・ラグラッピア。


イタリア料理・リンク

Giaponese artista
イタリア好きデザイナーさんのページです。私のページのリンクも貼って戴きました。ありがとうございます。


phantom Home Page に戻る

Saturday Waiting Bar に戻る