花火は見るもの? 聴くもの?語るもの夜の花火師登場!
- ミスター;
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おや、花火と言えば、奥のカウンター席に花火会の重鎮・武藤てるひこさんがお見えになって常連の皆さんと花火の話で盛り上がっておられますよ。ちょっと聞き耳を立てて見るとしますか。
- 聞き女;
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なんか、武藤さん花火にお詳しいというから、私、ここで勉強させて戴きたいと思ってるんですが。日本の花火て今、世界一って言われてますよね。
- 武藤;
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はい、はい。
- 聞き女;
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それって最近の事なんですか? それとも、結構、前から花火と言えば日本なんですか?
- 武藤;
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やはり、日本の花火が世界一と言いますのはどういう事かといいますとね、日本の花火の容器と言いますか、球皮と言ってますが、球は丸いんですね。球なんです。
- 聞き女;
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そうですね。
- 武藤;
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それはですね、アメリカの場合は円筒形なんです。
- 聞き女;
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結構、玩具花火とかで円筒形のがありますね。
- 武藤;
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そうですね、大体円筒形ですね。そのへんが一番違っているんですけども、要するに日本の花火は、まず一番ドーンと大きく開く、まん丸く開く。
- 聞き女;
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はい。
- 武藤;
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それと、その一つ一つの星が変化する。色が変わってくる。
- 聞き女;
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変わったりしますね。
- 武藤;
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それからもう一つは2重3重の同心円というか、本当は円じゃない球ですけれどね。3重丸がピタリと出来る花火を完成した。
- 聞き女;
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はあ。
- 武藤;
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その3つの点で世界のどの花火よりも優れている。アメリカの場合は円筒形ですからね、中に沢山、星、というか光体が入っていてもそれが、だらりーと柳の枝みたいに落ちるんです。
- 聞き女;
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ええ。
- 武藤;
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決して四方八方に飛ばないんです。小さい球だとそんなに目だたないけど、中くらいの球から尺球、30cmくらいになると向こうの開きとこちらの開きは雲泥の差になるわけですね。
- 聞き女;
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そうですよね。
- 武藤;
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それが、日本の花火が優秀だと言われるのはそこなんです。それがいつから出来たかと言うと、必ずしも古くないんですね。明治の大体末期から昭和に初めに初めて球形が固定してきて、それを丹念な日本人の凝り性と、手先の器用と、多少は怪我してもやりますという特攻精神で出来たんですね。
- 聞き女;
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ははは。
- 武藤;
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それが大体出来上がったのが昭和の10年頃、長野県の青木ぎさくという方がですね。
- 聞き女;
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あ、ちゃんとわかってるんですか。
- 武藤;
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ええ、技法を完成されたわけですね。
- 聞き女;
-
長野県?
- 武藤;
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長野県の青木ぎさくさん。
- 聞き女;
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へー。
- 武藤;
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その方が一応作り方を完成させたわけです。
- 聞き女;
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へー。
- 武藤;
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それが、我々が世界一と自負している花火ですね。
- 聞き女;
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でも、今本当にオリンピックの開会式なんかで花火が上がっていますけど、あれもちょっと日本の花火と違うかななんて。
- 武藤;
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日本の花火も行っているはずなんですが。やはり、国際的だからと言って7カ国から花火を集めたとおっしゃってらっしゃるんで、色々な花火があったわけですね。
- 聞き女;
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へー。
- 武藤;
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だけど、まあ、ね、我々の言う世界一きれいな花火は一発も上がってなかった。
- 聞き女;
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なるほど。でも、あれ、日本だけですか? これだけ花火大会がガンガン。外国ではないんですか?
- 武藤;
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あのね、例えばアメリカの場合は7月4日が独立祭。これにね、津々浦々で花火が上がるんですね。
- 聞き女;
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その日は。
- 武藤;
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その日は。今はね、ちょっと変わりましてね、ディズニーランドだとか、マイケル・ジャクソンのショーの裏で花火を上げるとかね、そういうのが増えて来たから使いますわね。少なくとも20年位前はね、7月4日に大体99%上がっちゃうんですよ。
- 聞き女;
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1年のうちその日だけで全部上げちゃう?
- 武藤;
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おもちゃ花火も1年中使えない州も多いんです。
- 聞き女;
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やっちゃいけないんですか?
- 武藤;
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やっちゃいけない。
- 聞き女;
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線香花火も?
- 武藤;
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線香花火もやっちゃいけない。
- 聞き女;
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へー。
- 武藤;
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7月4日を中心にしてですね。6月15日頃から7月10日の約1ヶ月間だけいいよ、という州もあるわけです。
- 聞き女;
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へー。
- 武藤;
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だから、向こうのお子さん達はね、日本の子供達みたいに毎日ね、花火で遊ぶ事は出来ない。出来るのは5週位しかない。
- 聞き女;
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なるほど、本当詳しいですね。外国の事までそこまで知ってらっしゃる。
- 武藤;
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だって、商売人ですよ。
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