豪州バラマンディ・フィッシング]T
ボートランプで大スタック

バラマンディ 5KB
ルアー丸呑みバラマンディ

擬似餌の玉手箱>豪州バラマンディ・フィッシング>'06/2遠征

'06/2/13(月)

 〜 秘密のラグーンへ〜


ラグーンボートランプ 6KB  いつもより少し早い6時15分のピックアップ。時間どおりにタックル一式を持ってロビーに下りると、今日もお世話になるテリーが既に来ていた。朝の御挨拶をして早々に車へ乗り込み、時速90〜100kmでひたすら南へ向う。目的地は2004年11月に超タフコンディションの中、爆釣した秘密のラグーンとタリリバー。最初にラグーンでやり、コンディションが悪ければタリリバーへ移動するという計画だ。車中では日本から持ち込んだ釣り雑誌を運転するテリーにチラチラ見せながら、過去に彼がガイドしたミラクル・ジムこと村田基氏、田辺哲男則夫氏、ZEALのテル氏、ケンクラフトのケン氏との釣行裏話を聞く。彼はバラマンディを釣りに来る日本人有名アングラーのガイドを多数対応しており、この他にもメガバスの児玉氏や児島玲子さん、伊藤あかねさん、、エバーグリーンやジップベイツの関係者など、各種メディアで姿を拝見する人達に関する話は尽きない。

 サトウキビと土作りのために作る大豆が一面に裁培された畑を横目で見ていると大きな虹を発見。稀に見る立派な虹に、テリーは「この虹は幸運のシンボルだ。」と呟く。しかし、「今日も頑張ってバラマンディを釣ろう!」と張り切っている私達が向う行く手には黒い雨雲が立ち込めていた。ちょっと心配になり、すかさずラグーンの状況を聞いたが、「滅多に行かないので、行ってみなきゃ様子は判らない。今日は久しぶりの挑戦だ。」との事。前回訪れた時は、泥濁りで釣りにならなかったそうだ。雲行きと同様、釣果も段々怪しくなってきたが、目指すラグーンは日頃釣りをしている近所の野池っぽい雰囲気が漂う場所。デカバラを釣り上げるチャンスもあるので、脳裏に浮かぶシーンはバラマンディをガッチリ掴んでニッコリ笑っている自分の姿だ。

 〜 開始10分で2本 〜


バラマンディ57cm 5KB 午前8時過ぎに釣り場へ到着。雨が降っているので車中でカッパを着込んで準備を整え、手早く出船し釣りを開始した。水位は高く、やや濁りぎみ。使うルアーは昨日、テリーのひんしゅくを買いながらも使って成果を出したプロップダーター80。開始直後にガボッとバイト。魚は不明だったがソコソコ良さそうなサイズ。ルアーを回収し、再びキャストをしてチュボッ、チュボッと水面でアクションさせていると、音は小さめだったがシュボッとアタック。フッキングが決まり魚を引き寄せてくると幸運にもバラマンディ。サイズは36cmしかなかったが、始めたばかりでボートをまだ動かしていないような状況で1本釣ったのはとても嬉しい。

 釣れた魚が、先の捕食音の主とは思えなかったので、アタックのあった場所を丁寧に探っていると再びバイト。今度は、力強いファイトで竿を引き絞ったので慎重に対処し、徐々にボート脇へ誘導。テリーが腹をすくい上げるようにして無事にキャッチ。開始10分で、本日2本目となる57cmを釣り上げた。このペースで最奥部まで行けば、とんでもない事になりそうだとドキドキしながらキャスト&リトリーブを繰り返す。しかし、世の中、そんなに甘く物事が進むわけはなく、雨が止み強い陽射しが現われてくるとピタリと魚の反応が止った。スゴイスプラッシュに極小ターポンが時々バイトしたがいずれもフッキングミス。期待していた最奥部は、水路から赤っぽい泥水が流れ込み無反応。この状況から、長居をすべきではないと判断し、2時間もやらない内に、釣り場をタリリバーへ移す事にした。

 〜 タリリバーへ移動 〜


違法魚網 6KB タリリバーの砂浜のボートランプに到着。砂浜が非常に柔らかいため、ニッサンパトロールを4駆モードにセットし慎重にボートを降ろす。水位は低く、河川全体がシャロー。昔は大型船が河口から上がってこれるほど深かったようだが、上流にサトウキビ畑等が沢山出来た事により土砂が流れ込み、今ではとても浅くなってしまったらしい。テリーから「船首に座って川底に沈む大岩や倒木をチェックして欲しい」との依頼を受け、足をブラブラさせて船首に跨るような格好で見張りをする。

 上流に向ってボートを進める。途中にある中州では日向ぼっこをするクロコダイルを目撃。その後、ツバメの巣が沢山さんある橋をくぐり、暫く進んだ先で魚網を発見した。近寄ってみるとフナを長くしたような魚が引っ掛かっていた。網を張ることは禁止されているようで、テリーはガイド仲間のレスに電話を入れ暫く話をする。取り敢えず網に掛かった魚を逃がして、魚網については後で
クイーンズランド州のDPIに連絡を取り、指示を仰ぐ事にした。因みにDPIと言えば第一次産業と漁業を所管する州政府の部局。例の電撃バリバリ調査を行っている所だ。

 30分ほど進んだ所でキャストを開始。先ずは流れが強い橋脚周りをTDポッパーで攻める。上流にキャストしポッピングしながら引いてくるので、相当早くリトリーブをしないとルアーは上手くアクションしない。最新カタログで見た、「ハンドル1回転で79cmも巻ける新商品アンタレスDC7が欲しい!」と切に思うような釣り方だ。キャスト後、慌ただしくリトリーブを繰り返し、どうにか25cmのスーティーグランターをキャッチした。

 野池のフローターや陸っぱりでバスを釣るぐらいなら、ギヤ比7:1のハイスピードリールなんて全く必要ないだろう。しかし、ボート釣りで流れの強いポイントを攻めたり、GT狙いのポッパーゲームで使えば、きっとその恩恵を預かるに違いない。因みに今回、日本から持ち込んだタックルは、TDポッパーや中小型ミノー用としてアンタレスARラグゼ・カマー572ロングADDパニッシュなどのミノー用としてアンタレスver2コンバットスティックICSC-58MHの組み合わせ。予備リールとしてコンクエスト100を持ってきている。(過去のタックルはこちらを参照)

 〜 TDポッパー投げまくり 〜


グランター比較 4KB 午前11時過ぎにティータイム。甘い砂糖が付いた菓子パンと熟したマンゴー、ティムタムを作っている会社の新商品であるペパーミントビスケットを食べて一服する。午前中の段階で、バラマンディ2匹とグランター1匹しか釣っていない事に気がつき、このままじゃヤバイなぁという雰囲気が2人の間に漂う。15分程の小休止の後にエンジンスタート。強い陽射しを避けて日陰に潜んでいる魚達を狙い、岸際ギリギリを撃ち続ける。開始直ぐにスーティーグランター(20cm)をTDポッパーでキャッチ。この川にはタイプTとタイプUの両方が釣れると言うので、釣った魚は写真撮影用にイケスでキープ。続いて釣れたのもタイプT(25cm)。3匹目に釣れたのがタイプUだった。タイプTは頭部が凹み幅広ボディで黒ダイっぽくてカッコイイ。一方、タイプUは目が赤く縁取られ、全体的に丸っぽく女性っぽい感じ。タイプTの方が遥かに大きく重くなり、7kgを超すような巨大なヤツもいるようだ。(写真上:タイプT、下:タイプU)

 真っ黒いスーティーグランター(35cm)をTDポッパーで追加。岸を打ちながら川を溯る、行く手には浅瀬が一面に広がっていた。「どう見てもこれ以上は無理」って感じだったのでUターン。下りながらキャストを重ねていると、バックシートでテリーがシャッドラップを使ってスーティーグランター(20cm)をキャッチ。彼は「これでボウズなぁ〜い。」と言って喜んでいる。時計を見ると丁度、正午。手帳を見ると確かに今日、彼はこれまで一匹も釣っていなかった。炎天下での超タフコンディションと、ドシャローエリアが続くため操船に神経を集中しているからだろう。その後、私がTDポッパーでマングローブジャック2匹、スーティーグランター1匹、ジュングルパーチ1匹をキャッチ。テリーもTDポッパーでスーティーグランターを1匹釣り上げた。

 木陰でモスキートの猛攻撃をかわしながら昼食を摂る。炎天下のハードな釣行で、テリーもさすがに疲れてきたようなので、釣り雑誌をパラパラめくりながら雑談をして休憩を長めに取って体を休めた。上流からはリリーピリー(リバーチェリー)と呼ぶ、可愛らしいピンク色の果実と白色の果実がひっきりなしに流れてくる。美味しそうなので試しに齧ってみると酸っぱいのなんのって。思わず目が覚めた。

 〜 魚網でキャンプファイヤー 〜


テリー&グランター 7KB 川を下りながら、TDポッパーで40cmUPのマングローブジャック、テリーがスーティーグランターを追加。気が付けば、違法魚網の場所まで戻って来た。彼がDPIに電話を入れたところ、担当者は「網を引き上げて処分して欲しい」とコメント。流れのある中、ボートを巧みにコントロールしつつ2人で力いっぱい網を引き上げる。エンヤコラ、エンヤコラと網を引く姿は私達が違法行為をしているかのよう。「テリーはこの網をどうするか?」と思いきや、岸まで引きずり上げボートの燃料を抜いて網に振り掛け、ライターで火を付けた。その様子はさながらキャンプファイヤー。一気に炎が立ち、黒煙が上がった。私はテリーが網を外すところから、燃やすまでの様子をしっかりデジカメに収録。後日、DPIに報告する事になるだろう。

 テリーがポップRで45cmUPのスーティーグランターを釣ったのを合図にバタバタと魚が釣れ始めた。この川に来てからずっと使い続けているTDポッパーでジャングルパーチを3匹、スーティーグランターを1匹キャッチ。そしてテリーがスーティーグランターを1匹追加して打ち止め。このタリリバーは、釣れる場所と釣れない場所が明確でメリハリがある。コンディションが良ければ、どの場所でもトップでバホバホってところだろうが、この炎天下でそれを求めるのは少し酷だろう。

 〜 バラマンディ・ハンティング 〜


 更に川を下りながらキャストを重ねる。気が付けば、この川に来てからずっとTDポッパーしか投げていない。さすがに5時間も同じルアーを投げ続けていると飽きてきた。ポッパーゲームは十分堪能したのでルアーをロングA(14A)に変更し、バラマンディ狙いに切り替える。ボートを一気に下流へ滑らせ、バラマンディが潜む岸際から伸びる草がマット状に水面を覆っているエリアをピンポイントで狙いながらラン&ガンを繰り返した。因みにこの草はキシュウスズメノヒエをド太くしたような草で、私は勝手にバラマンディ・グラスと命名。水草マットの下には多分、バラマンディが何匹も潜んでいるに違いない。

 高速移動をしている際に、水中に沈む大木に2度も激しく船底とエンジンをぶつけた。この時の衝撃は相当強く、マジに冷や汗ものだったが、異常が感じられなかったのでそのまま航行(翌日、ペラが変形している事に気がついた)。干潟にたたずむ巨大な鳥ジャバルーを見ながらロングA(14A)を投げていると、小さなスーティーグランター(20cm)が食ってきた。バラマンディが潜んでいればグランターが釣れることはないハズ。狙っている魚とは違うので、直ちにポイント移動。バラマンディを探し、次から次へと移動を繰り返す。普段は行きと帰りで攻めるサイドを変更するのだが、今回は右側を攻めたら次は左側、そして右側と川を斜めに横切りながらジグザグに移動してバラマンディ・グラスの周囲を撃つ。倒木やオーバーハングなど、いかにも釣れそうな場所で誰もが攻めそうなポイントは完全無視。テリーは明確なビジョンを持って狙いを絞り、ラン&ガンを繰り返す。この動きは釣りというよりハンティングに近いと感じた。

バラマンディ 5KB 移動を繰り返し始めて20分、念願のバラマンディ(50cmUP)をロングA(14A)でキャッチ。この魚は、岸際から1mぐらいの間に繁茂したバラマンディ・グラスが長さ5m程度広がっている場所に到着した直後の1投目にヒットした。2匹目を期待し同じポイントへキャストを続けたが、反応がないので更に川を釣り下る。同じような景色を発見するとボートを寄せてキャストをして反応を見る。何度か繰り返していると、私の操つるロングA(14A)にバラマンディが突進し、一気にルアーを吸い込んだ。水質はクリアーなのでバイトシーンは丸見え。違和感を感じたバラマンディは突然、水面に躍り出て激しくエラ洗いを繰り返す。激しいファイトを慎重にいなして無事キャッチした魚は50cmUPだった。

 〜 夕方のGT&バラ爆釣劇 〜


 午後4時過ぎ、更に下流へ下って海に近づく。岸際にマングローブの根が無数に突き出し剣山状に伸びているエリアへ到着。ロングA(14A)を投げ、トウィッチを始めると銀色に輝く平べったい魚がルアーを襲った。次の瞬間、激しく竿を引き絞られリールからラインが引きずり出される。右に左に走りまわった魚は45cm越えるGTだった。GTは単独ではなく群れになっているので、手早くリリースして即座にキャストを再開。狙いどおりに同サイズがヒット。少々、強引だったが群れを散らさないようにと、力強く引き寄せボートデッキに引き抜いた。

 3匹目を狙って同じ場所にルアーを撃ち込むと、突然水面が割れバラマンディが続けさまに2回ジャンプ。目測で70cmはあったと思うが、何がなんだか判らないうちにフックオフ。ルアーを吹き飛ばすバラマンディの見事なエラ洗いに脱帽した。まだ魚がいるかもしれないので、2人で集中爆撃を繰り返す。すると数分後に私のロングA(14A)にヒット。続けさまに6回も派手なジャンプを繰り返す。この時ばかりは「ガイドに釣り勝った」と鼻高々。しかし、サイズは先程掛けた魚より大幅にダウンした57cmだった。このバラマンディの瞳は見事なほどルビー色に輝いており、ベストコンディションの魚だった。

 終了時間の午後5時が迫って来たのでUターンしてボートランプへ向けて走らせる。途中、通り過ぎるには惜しいバラマンディ・グラスが生い茂るポイントがあったので、ボートを寄せてすかさずキャスト。するとテリーのロングA(15A)に派手なバイト。しかし、サイズはちょっと小振りな40cmだった。これに負けてならじとキャストをしていると、45cmUPのGTと30cmのマングローブジャックをテンポ良くキャッチ。もう1本ぐらいバラマンディを追加したいと思いながらキャストを続けていると、テリーがロングA(15A)で50cmUPのバラマンディをキャッチ。残念ながら、この魚で本日はタイムアップ。夕方のGTとバラマンディの爆釣劇を経験し、「遠路遥々、豪州遠征に来た甲斐があった」とマジに心から思った。

 〜 ボートランプで大スタック 〜


タリリバーボートランプ 5KB タックルを片づけボートランプへ向けボートを走らす。しかし、水位が低く見渡す限り浅瀬が続きスピードを出す事が出来ない。私が船首に座り、前方をチェックしながらゆっくり進む。ストラクチャーに気が付いた時は、すかさず回避指示を出すが、真正面から夕日が照り付けるため、偏光サングラスをしていても水中は良く見えない。時折、ストラクチャーにエンジンをヒットさせ、キツイ衝撃を全身に頂きながらも覚悟を決めて前に進む。テリーの予定では30分間くらいのドライビングで車の所まで戻れるハズだったが、たっぷり1時間掛かってしまった。

 どうにか砂浜のボートランプに到着したが、引き続きトラブルが待ち構えていた。ボートを台車に載せて車を前に出したが、直後にスタック。テリーは砂が深い事を心配していたが、案の定、タイヤが埋まってしまった。どうにも前に進めないので、ボートをリリースして、斜面が緩やかな場所に車を移動し再びピックアップ。しかし、これまた見事にスタック。再度、ボートを台車から降ろし、今度は周囲を2人で歩きまわり、砂が締まった場所を探し出して再チャレンジ。が・・・今度は、水中に突っ込んだ台車のタイヤがボートの重みで砂に潜り込み、ニッサンパトロールの力では引き上げられない。

 夕暮れが迫る中、3回も失敗するとマジにヤバイ空気が辺りに漂い始め、嫌な汗が流れ出す。斜面が緩やかで、砂が締まっている所を素足で確かめながら探し出す。ボートを台車に乗せてから引き上げると失敗を繰り返しそうなので、最終手段として台車は水中に沈めず砂浜にステイ。台車に装備されたウインチを使って手動で巻き上げ、ボートを引きずり上げる事にした。この方法は、ボートの重さにウインチが耐えられずブッ飛ぶ可能性もあったが、砂浜のアリ地獄から脱出するにはコレしかないと決断し実行。その結果、無事に砂浜から脱出する事ができた。なんと脱出に費やした時間は40分。巨大コウモリの大群が食事に向う中、ケアンズへ向けて2時間のロングドライブへ繰り出した。


4日目の釣果結果

TOSHI

TERRY

バラマンディ



GT



ジャングルパーチ



マングローブジャック



スーティーグランター




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