鈴木祥子のpinkmoon studio(5月放送分)


第五回放送('98.5.2放送) 荒木経惟氏と藤原伸也氏について語る
第六回放送('98.5.9放送) 写真を撮ること撮られることについての見識と大森かつみ氏について語る
第七回放送('98.5.16放送) GWの旅と、自分のカメラ感及び撮られることについてを語る
第八回放送('98.5.23放送) フォトグラファー長峰正幸氏を迎えて
第九回放送('98.5.30放送) フォトグラファー長峰正幸氏を迎えて(概要)
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鈴木祥子さんのアルバムのページ


第九回放送概要('98.5.30放送)


長峰正幸氏を迎えて

一曲目は鈴木祥子で、『風に折れない花』。

♪♪♪♪♪

プロのフォトグラファーになろうと思った訳は、身近で写真をやっている人が一番金持ちだった。
演劇やその他ではもうからない。
写真の学校をやめてバイト生活をしていた時期には、当時付き合っていた彼女と喧嘩ばかりしていた。
そんなバイト生活の中である人と出会って、写真の面白さ・すごさを再認識し、
再び情熱を取り戻し、ここはひとつと思ってプロのフォトグラファーになった。

二曲目はドナルド・フェイゲンで『アイ ジー ワイ』。

♪♪♪♪♪

プロのカメラマンとしての最初の仕事は、月間キューティー('95.2〜3月の頃)
30歳になって最近ようやくカメラマンとしての自覚が生まれた。
力が抜けて仕事が出来るようになってきた。

今現在何かを目指している人に対してのアドバイスは?
一所懸命やること。自分がやっていることを愛せるかどうかだ。
人生はいくつになってもやり直しが利くと思っている。
上手くまとめるくらいよりも失敗している方がいい。

三曲目は鈴木祥子で、『そしてなお永遠に』。

♪♪♪♪♪

夏にベルリンに遊びに行きます。
毎年仕事で行っているので、今回は遊びで行く予定です。

長峰氏のジャケットによる「私小説」は9月頃発売予定。

第八回放送('98.5.23放送)


黒:鈴木祥子嬢 青:長峰正幸氏
こんばんわ、鈴木祥子です。
鈴木祥子がお送りしているpinkmoon studio、今夜はスタジオに素敵なゲストの方をお招きしてます。
早速、御紹介しましょう、フォトグラファーの長峰正幸さんです。
今晩は。
今晩は、えー、長峰さんはですね、
今度出る私の「私小説」というアルバムがあるんですけども、そのアルバムカバーの写真を長峰さんにお願いしたのが縁で、えー、知り合ったというか。(笑)
そうですね。
あのー、それまで私、長峰さんの写真を拝見したことがなくて、
で、あのー、あれなんですよ、そのアートディレクターの平野さんに、長峰さんの写真を紹介してもらって、
その時に、すごい、すごく、すごく素敵だなと思って、長峰さんにお願いしたいってゆう感じで。
恐縮です。(二人笑う)
そして、あのー、撮っていただいたんですけど、そのアルバムがちょっと、もうちょっと先になるので、皆さんに今お見せしたい雰囲気なんですが、
もうちょっと先になると発売になりますんで、見ていただけるかと思います。
今日は長峰さんに色々お話を伺っていきたいと思います。

宜しくお願いします。

それじゃあ、今夜のオープニングナンバーを聴いて下さい。
鈴木祥子で、『私の場所で』。

♪♪♪♪♪

お送りしたのは、鈴木祥子で『私の場所で』でした。

鈴木祥子がお送りしてますpinkmoon studio、
今夜はスタジオにフォトグラファーの長峰正幸さんをお招きしています。
先程ですね、冒頭でも長峰さんと知り合ったきっかけの話をちょっとしたんですけど、
はい。
その、長峰さんを、その写真を初めて見たのは「キューティー」の中の、あの、何、何でしょうね。
ワールドワイドラブのタイアップですね。
そうそうそう、その、ファッションフォトって言っていいんですかね?
そうですね。
あーいうファッションフォトも長峰さんは良くお撮りになるんですか?

えーと、本当はファッション写真を撮りたいと思っていた訳じゃないんですけど、
今のファッション写真が求めているものと、僕のなんかその芸風、写真が合ったというか。
あー、なるほどね。
たまたま最近そういう感じで、ファッションの仕事がすごい多くなってきたんです。
そうかそうか、あのですね、ソファーに、その写真っていうのが、女の子が、下着の女の子が、ずらーっと腰掛けてて、その足が写っているんですよね。
足と、おへその所までだったかな、そういう写真がなんかすごくね、すごい、ぱっと見て惹きつけられちゃうというか、なんか近い感じがしたんですよ。
女の子の話し声とか、その、体温とかがこっちにふわっとくるような、そういう感じがあって、で、長峰さんにお願いしたいっ
照れますね。
そういうことがありました。
えー、長峰さんは最近手掛けられたお仕事は、Every Little Thingのアルバム。
そうですね、アルバムとシングルもその前に。
松崎ナオさん、電気グルーブのライブ写真、そして、そしてキューティーやすいち、あーいうファッションフォトでも
長峰さんは活躍をされていらっしゃる方なんですけど。
えー、なんでしょうね、私あのその、近い遠いっていうのがすごく不思議だなって思ったんですけど、
あのー、何て言うんでしょ、こっちにこうふわっとくる近さっていうのは、
あれは、私は勝手にすごく長峰ねさんというとそういう印象があるんですけど、御本人としてはどういう感じなんでしょうか。
そうですね、なんか被写体に、すごいかっこいい言い方なんですけど、被写体になんか愛情をもつっていうか、
なんか、僕がいつも思っていることは、なんか、自分でもなくて、相手でもなくて、その中間地点、抽象的すぎますね。
いや、でも、中間地点にいて、撮るということなんですか。
そうですね。中間地点が写真っていう感じですね。
あー、なるほどね。
なんかでも、撮られている時ってゆうのは、私すごい撮られるの基本的にはとても苦手なんです。
で、なんていうんでしょうね、すごく撮られることが好きで、私を見て!みたいな人もやっぱいますよね。
なんていうか、そういう風になかなかなれなくて、
こうレンズに最初、レンズが自分をこう見ているっていうのがすごいプレッシャー、
恐くなっちゃう時があるんですけど、そういうのは、撮っている側としてどうなんでしょう。
やっぱ緊張とかが伝わりますよね、撮られている人の。
これをだから、言葉では上手く言えないんですけど、なるべくそういうのをなくそうというか、やっぱりリラックスしたところを撮りたいなと。
というか、撮影自体が後で楽しかったねって言えるものになればいいなってのが、一番心がけていることでしょうか。
なるほどね、すごい楽しかったですよ、それで。(笑)
で、そうすればきっと上がりもいいはずだからと。
いいものを撮ろうとそう思ってやるんじゃなくて、現場が楽しかったり、雰囲気が良かったりすれば。
でもそれってすごい大事なことですよね。
なんか音楽とかやっててもすごいそう感じることがあります。
なんか、とてもいっぱい話し合って、こういうものこういうものって言って、
こんなにいいものにしようと頭で考えても、やっぱりただの机上のものでしかなくって、
本当に作っている現場とか作っている人同士のなにかしらの化学反応じゃなくって、出てきて、やっぱり大事なんだと思う時があります。
だからこう、長峰さんの写真はこう、なんていうか本当、ラジオだからお見せ出来なくて残念なんですけど、
独特のあったかさともちょっと違うかもしれないけど、なんか近さがあるんだなと思います。
まあ、被写体の人にも因ると思いますけど。
男の人と女の人を撮るのに違いはありますか。
それも自分では全く意識を変えたりとかはしないんですけど、人になんか、男撮るといいねとか女の子撮るとかわいいねとか、
やっぱ女の子撮るといいねとか、わかんないですよ。
聞かないようにしてるんですよ。
えーここで長峰さんのリクエスト曲をかけてみたいんですけど。
懐かしい曲です。
長峰さんの曲紹介をお願いします。
カルチャークラブの『タイム』。

♪♪♪♪♪

お送りしたのは、長峰さんのリクエストでカルチャークラブ『タイム』でした。
この曲にはなにか思い出があるんですか?、長峰さん。
そうですね。初めて買ったという訳じゃないんですけど、一番聞いたレコード、・・・になるんじゃないですかね。
後は、ステーディーダンのナイトフライと、カルチャークラブの、これアルバムはタイムじゃなかったかもしれないですが、
入っていたアルバムの2枚が一番良く聞いたというか。
中学生とか高校生の頃って、今の自分よりすごい音楽を真剣に聴いていたって言うか、
お小遣いも少なかったから、買ったらもうそれ2ヶ月くらいずーっと、1枚のレコードをずーっと聴いていたじゃないですか。
今なんかは例えばタワーレコードなんかに行ったら、5枚とか6枚とかCD買っちゃって、良くなかったら1回しか聴かなかったなんてことがありますよね。
あります、あります。
どんどん飛ばしちゃうし、次、次って。そうじゃない頃の・・・
そうです、刷り込まれたという・・・
そういうのありますよね。すごいわかる気がします。
今、長峰さんとこう曲がかかってる間に、カメラっていうのはフォトグラファーにとって何かというようなことをお話していたんですけど、
ミュージシャンで言うと、ギタリストにおけるギターとはちょっと違ってて、もうちょっと遠くて、アンプであると。
もうちょっと機械的っていうか。
でもなんか、ギターをギタリストの人とか見ているとね、やっぱりアンプっていうのはギターほどには身近というか、
あのー、魂が入ってないとおっしゃってましたけど(笑)、
なんだけど、アンプによって自分の音色とかねいろを決定されちゃう部分もあってすごい重要みたいなことを言っていたんですけど、
カメラっていうのはそれに近いものなんですか、やっぱり。
そう、でも、どうかな。機械だと思っている部分もすごいあるんですよね。
後、押せば写っちゃうっていう、そのなにか、うーん、その距離感が難しいというか、魂入れるんだけど入らない。
入れるんだけど入らない。
うーん、入らないんだけどはいる。
入らないんだけど入る、うーん、そうですね。
僕は特にカメラに関してはなるべく見たままに写るカメラが好きなんで、
だからそういうアンプとかスピーカーとか、そういう、出口みたいな。
はあ、なるほどね。
見たまんまに写らないカメラってあるんですか。
でもカメラってあの、鈴木さんも経験あると思うんですけど、見た通りに写っていたことってありますか。
以外と写らないんですよ。
その辺が、所詮機械だなという。
あー、そうか、そうか。
で、長峰さんは見た通りに写るものがお好きなんですね。
そうですね。なるべくそうしたいと思ってます。
うんうんうんうんうんうん、それがこうなんか、なんか、なんかすごい不思議なんですよね。
こう、例えば、大森かつみさんというフォトグラファーの方がいらっしゃって、大森さんは私も何回か撮って頂いたことがあるんですけど、
大森さんはすごくね、あの、遠くて淡い感じがするんです。
で、今目の前にあるものでも、なんか記憶の中から持ってくるみたいなね、そういう遠さをすごく感じるんですけどね。
長峰さんは今この場っていう、今この瞬間のなにかというような、すごい私の勝手な、これは思い込みなんですけど。
でも、大森さんの撮影も何度か手伝ったことがあるので、そういう写真も好きだから、そう言われたらそうだなとすごいよく思います。
それは、やっぱりその、撮る人の精神的なものの違いなのかなと思ったりなんかしちゃって。
大森さんの方がなんか人間がでかい感じがします。僕の方が小物な感じがします。
長峰さんさっきカメラを置いたら、マイナス以下とおっしゃってましたけど。
スタジオに連れてこられたら、自分のなんか、丸腰、まな板の上の鯉みたいな感じで、カメラを持っていなければ普通の人以下なんです。
普通の人以下ですか、はははは(笑)。
あの、この間まで長峰さんドイツにいらしてたんですよね。
あの、ドイツは電気グルーブのお仕事でいってらしたって伺ったんですが、ドイツは良くいらっしゃるんですか。
最近、ここ2、3年行くことが多くなってですね、ほとんどベルリンなんですけど、すごい好きですね。
どんなところが惹かれるんですかね。
うーん、まずドイツ人がなんか、そんなに言葉とか、僕も英語とかしゃべれる訳じゃないんですけど、ドイツ人と話した時になんか、すごい好感触だったというか。
外人にしてはちゃんと目を見て、ちゃんと人の話を聞いてくれる。
下手な英語もわかるまでちゃんと何度も聞き返してくれる。
あー、なるほどね。
アメリカの人とかイギリスの人とか親切な人はいますけど、結構あの、nothingっとか言って行っちゃう。
こういう感じで肩すくめて(笑)
ふーって感じで肩すくめて、駄目だこいつって。
多いですね。
ドイツの人ってそれでシャイ、まじめですね。
シャイでまじめなんです、すごい。
そこがなんか、長峰さんの持っているものと響き合うみたいな。
まあ単純に、いい思いをしたというか、それで、うん。
あー、なんか、何回行ってもなんか違うなという土地ってありますよね。
こう、ぱっと行って好感触っていうのもあるし。なんか面白いなあと思うんですけど。
カメラの世界に入ったきっかけというのはなんだったんですか。
うーん、本当は別に昔から写真とか好きだった訳ではなくって、えー、カメラとかも、学生、その写真の学校に入ってからはじめたんですけど、
あのー、最初映画やりたかったんですよ。
で、その映画を勉強できる学校を受けたんだけど、落ちて、だから滑り止めで同じ学校の違う写真学科の方に引っかかって。
それで写真の方に、割といい加減なんだっていったら、あれですけど。
そんなもんです。
そんなもんですか。
えーとですね、そして長峰さんが、この後どうやって今の長峰さんになっていったかというのは、来週ゆっくりと。
To be continueだってところで、来週お伺いしたいと思います。

それじゃあ、今日のラストナンバーを聴いて下さい。
鈴木祥子で『プリヴェ』

♪♪♪♪♪

というわけで鈴木祥子のpinkmoon studio、
今夜はフォトグラファーの長峰正幸さんをゲストにお招きしてお送りしてきました。
長峰さん、今夜は本当に有り難うございました。
来週もまた宜しくお願いします。
お願いします。
この番組ではあなたからのお葉書をお待ちしています。

宛先は
郵便番号 430-8575
K-MIX 鈴木祥子のpinkmoon studio まで、どんどん送って下さい。

それからですね、pinkmoon studioという私が作っているインターネットのホームページがあります。
インターネットが見られる環境を持っていらっしゃる方は是非アクセスして見てください。
アドレスは
http://www2.odn.ne.jp/pinkmoon-studio
です。
是非アクセスしてみてください。
Eメールもよろしくお待ちしてます。
それから、
このホームページはワーナーミュージックジャパンのホームページともリンクしているので、
そちらからもアクセス可能です。
ワーナーミュージックジャパンのホームページのアドレスは、
http://www.warnermusic.co.jp
です。
お待ちしてます。
えー、それではまた来週。さよなら。





第七回放送('98.5.16放送)


こんばんわ、鈴木祥子です。
えー、GWにいろんな処に行った方がたくさんいらっしゃると思いますが、
私は広島の方に行ってきました。
広島はですね、以前ですね、1989年にFM ACOSTIC CLUBという番組をやっていたんです。
で、それ以来、あのー、あの広島にはだから1年間通っていたんですね、その番組をやるために。
いろんな処に行ったし、広島のFMの方ともすごく仲良くなって、
とても楽しい思い出がたくさんあるんです。
広島の方じゃないとわからないかと思うんですが、だんばらというねぇ、骨董品街があったんですよ。
古道具屋さんとか骨董品屋さんがずらっとならんでる、
こうずらっといっても小さな通りなんですけど。
そこに行って、古いきりこ細工のガラスのコップとか買ったりですね、
あのもうなくなっちゃたんですよ、区画整理で、今きっとビルとか建ってると思うんですけど。
そういういろんな場所、今なくなっちゃった場所とか、まー今まだある場所とか、
広島大学のキャンパスとかいろんな処に行って、とっても楽しい1年間だったんですけど。
その広島FMの番組の特番を、キッズデイスペシャルという番組のパーソナリティをやらして頂いて、
広島に久々に行った、というか帰って来たみたいな感じがあって、
でー、奥田民生さんがゲストで出てくださったりしてですね、すごく楽しくやってまいりました。
えー、GWどう過ごされましたか?

さて、鈴木祥子がお送りしてますpinkmoon studio、
今月はですね、写真をテーマにしてお送りしていますが、今夜はその3回目です。BR> 最後までどうぞよろしくお付き合い下さい。

それでは今夜のオープニングナンバーです。
鈴木祥子で新曲聴いてください。『私の場所で』。

♪♪♪♪♪

お送りしたのは、鈴木祥子で『私の場所で』でした。

鈴木祥子がお送りしているpinkmoon studio、今月は、写真をテーマにしてお送りしています。
最近ですね、私はデジカメと共にローライというカメラを買いました。
あのー、ローライってどこのメーカなのかな?ドイツとかかな。
カメラに詳しい方がいたら教えて頂きたいんですけど。
ローライっていうメーカーで、あのー、ちっちゃいんですね。すごくちっちゃいんです。
んー、なんて言ったらいいかな、ほんと手のひらサイズ、掌にぽんと乗っちゃうくらい小さくて、
で、まあ言ってみればですね、昔の写るんです、なんじゃないかと思うんですね。
だから、フィルムとかちゃんと入れて写さなきゃいけないんですけど、中を開けてみてもすごい簡単な作りになっていてですね、
あのー、そのくせ、こう、フィルムの入れ替えとかするのに、結構こう勘所を必要とするというか、
変な所に入っちゃうと、なんか全然撮れてなかったりするんですね。
だから結構微妙な難しさを必要とするんだけども、でも作りはひどく簡単で、あの、軽いし、で、ルックスがすごくかわいいんですよ。
あのー、お見せしたいんですけど、ラジオだからお見せ出来ないのが残念なんです。
すごいかわいくてですね。
あの、デジカメもいいんけど、あの、なんていうか、交代で、今日はデジカメ、今日はローライみたいな感じで、たまに持ち歩いて撮ったりしているんですけど。
デジタルカメラっていうのは、あの、すごい無機質でしょ。
まあデジタルだから当然なんですけど。
で、光とかちょっとあれば、すごい鮮明に写りますよね。
フラッシュ、まあフラッシュ炊いても別にいいんですけど、ものすごい真っ暗闇じゃない限りは、ちょっとあの車の灯りとか、街燈とか、街の灯りとかがあれば、
結構鮮明に写ってしまう、のが、んー、で、すごく無機質だっていう、
何も感情も何もないっていう、そのものだけっていう、そういうおもしろみがデジタルカメラの映像というか写真にはあると思うんですけど。
あのー、ローライはそれとはまったく違う、対極ですね。
すごい、こう感情があるんですよ。
なんかそういうのあるでしょ。
写真の色合いとか、うーん、写り方とか、うーん、なんかね、なんか違うんですよ。
すごく情緒があるんですね。
やっぱり、昔のものっていうのは、そのアナログ録音、デジタル録音という2つのやり方がレコーディングなんかもありますけど、
うーん、デジタルはやっぱりすごくクリヤーで鮮明で分離が良くて、アナログというのはもうちょっとこう、なんていうんだろうな、
すべてがこう、ひゅーっとこうミックスされるというか、あんまり分離がいいわけでもなくて、
デジタルに比べたら音質的にはこう落ちるんだけれども、でもなんともいえないこう、情緒とか温かみがあるという。
まあ、音と同じで写真にも、うーん、そういうものがあるなぁと思って、思ったりしてしまいます。
あの、8mmの映像とかね。
で、テレビとかでも、あの昔のドラマとか昔のニュースの映像って、ほらフィルムが古いでしょ。
で、あれ結構好きなんですよ。
今はほらもうドラマでもVTRって言うんでしたっけ、すごい鮮明に、あのなんて言うんだろう、鮮明で分離がいい、ああいう感じのものが、
今のテレビの映像はほとんどそれが多いですけど。
たまにあの、例えば、刑事スタスキー&ハッチとかですね、昔のドラマとかですね、まあ火曜ワイド劇場でもなんでもいいんですけど、
再放送しているとフィルムで撮った映像が出てきて、あれがこうなんかほっとするって言うか、
行間があって、情感がある、そこがねぇ、すごく惹かれてしまうんですね。
どちらもすごく良さがあると思うんです。
だから、こっちが絶対駄目とか、こっちが絶対いいとかというのはないと思うんだけど、
なんか情感とか行間とかいうものは、すごく大切なんじゃないかな、人間にとってとか、
あの、思っちゃったりするんですけど。
それじゃあここで一曲聴いてください。
伝説のシンガーかねのぶさちこさんで『空は不機嫌』。

♪♪♪♪♪

お送りしたのは、かねのぶさちこさんで『空は不機嫌』でした。

鈴木祥子がお送りしているpinkmoon studio、
ではここでお葉書を紹介したいと思います。
ペンネームくるみさんからです。

鈴木祥子様。
テーマは写真。
写真を撮ることが嫌いな人ってあまりいないですよね、上手か否かはあっても。
祥子さんは撮られるのが苦手ということで、撮られる方で話を進めてみようと思います。
私は笑うのが苦手なので困っています。
普段からにこにこというタイプでないので、いかにも作りましたという笑顔なんですよ。
いつどこで、誰とでも同じ顔で写ってます。
一人で仏頂面しているよりは良いのかもしれませんが、取りあえず作った顔で残っている写真を見て、
君は本当に楽しいのかと突っ込みを入れたくなることもあり、かなり油断している時の写真っていうのも、ある意味ナチュラルなのでしょうが、
出来ればフィルムごと処分してしまいたいケースの方が多いですよね。
ジャケット用の写真はともかく、祥子さんは普段笑えますか?
デジカメで撮りまくった時など。
人に撮られるのとは別なのでしょうけど、自分で自分を撮った時はどんな顔なんでしょう。

くるみさんなんですけど、そうですね、撮られるのはねぇ難しいですよね。
あのほら、よく、じゃ、自然にしてって言われる時ありませんか?
自然にして、自然に笑って、って言われるだけで、あれ?、自然ってなんだっけ、なにが自然なんだっけとか、すごいなんか考えちゃうんですよ。
自然な、自然な、そうですね、ナチュラルなとか自然体とかってよく言うけども、うーん、本当に自然でナチュラルな姿っていうのは、
そんな人にはお見せできるものじゃないんじゃないかという。
やっぱ、人とねえ、こう話をしたりとか、一緒にコミュニケーションをする以上はね、本当の意味でのナチュラルってのは、やっぱありえないと思うんですよね。
だからといって、作っている自分ていうのが嘘という訳じゃなくて、
うーん、でも本当の自分とか言っても何が本当かってわからないでしょ。
本当のっていうのがあれば、嘘のっていうのもあるわけで、本当の自分とかを探すあまりですねぇ、
なんかこれは嘘なんじゃないかとあんまりそんなことを思っても変だし、どれも自分なんだからそれでいいんじゃないかなんて。
あの話はちょっと脱線しましたけど。
でも、自然に笑ってって言われると本当に困っちゃいますよね。
でー、うん、そうそうそう、油断している時の写真とかね。
なんかこうなんともいえない、これが私?みたいなそういう時ありますよね。
こりゃちょっと実力以下じゃないかみたいな。
そういう、かなりでも自分で撮る写真とかっていうのは、やっぱり、すごいうぬぼれた、鏡を見る時って人間って、
うぬぼれ鏡とかいう言葉もありますけど、鏡を見る時に、人は自分の一番好きな自分の姿をそこにみるという、
なんだっけ、誰かがそんなこといってませんでしたっけ、
それと同じで、セルフポートレイトとか、自分で自分をそうやってデジカメなんかで撮った写真ていうのは、
必然的に、やっぱりこうなんていうんでしょうね、なんていうんでしょうか、うぬぼれ鏡なんですよね。
だから、自分のいい顔とか、いい表情とか、なんか奇麗な表情とか、なんかそういうのを撮りたいとか、
きっとそういうこと思っているんだと思うんですよ。
それで、撮って、撮ったりするんだけど、それはあくまで自分一人のあれですから、
人と一緒にいる時とか、話している時とかの表情とは、全然違うんだと思うんですよね。
だからそういう二重構造がすごくおもしろいなぁという、
うーん、やっぱり撮られるとか撮るとか、鏡を見るとか見られるとか、
人を自分が見るとか、向こうから見られるとか、そういうことの中で、あのー、生きているじゃないですか。
だからなんていうんだろうなぁ、写真っていうのはそういうこととすごく関係がある、
結構こう深い、うーん、ある意味でとっても神秘なものだなぁと思う時があります。

えーそうだ、それじゃあここで今日のラストナンバーを聴いて頂きたいんですが、
これは番組の前テーマにもなっています。
鈴木祥子で『日記』

♪♪♪♪♪

というわけで鈴木祥子のpinkmoon studio。
今週もそろそろお別れの時間が近づいてきました。

この番組ではあなたからのお葉書をお待ちしています。
好きな写真集や好きな写真家について写真にまつわる話などをどんどん送ってください。

宛先は
郵便番号 430-8575
K-MIX 鈴木祥子のpinkmoon studio までです。

それからですね、pinkmoon studioという私が作っているインターネットのホームページがあります。
この番組の名前はそのホームページの名前からとったんですけど、
インターネットが見られる環境を持っていらっしゃる方は是非アクセスして見てください。
アドレスは
http://www2.odn.ne.jp/pinkmoon-studio
です。

アクセス是非お待ちしています。
Eメールもお待ちしてます。

それから、
このホームページはワーナーミュージックジャパンのホームページともリンクしているので、
そちらからもアクセス可能です。
ワーナーミュージックジャパンのホームページのアドレスは、
http://www.warnermusic.co.jp
です。
こちらの方にも是非

来週はですね、私の今度のアルバム「私小説」というんですが、
そのアルバムカバーを撮ってくださった
若きフォトグラファー長峰正幸さんをお客様にお迎えして、お送りします。
どうぞお楽しみに。
どんな話が聴けるのか、私もすごい楽しみなんですけど。

えー、それではまた来週この時間にお逢いしましょう。
鈴木祥子でした。
さよなら。





第六回放送('98.5.9放送)


こんばんわ、鈴木祥子です。
さっそくお葉書を紹介します。
浜松市にお住まいのやたけみきこさんです。

祥子さん、今晩は。
もう7年くらい前になりますが、私の親友が祥子さんのアルバム『風の扉』を貸してくれて、それがきっかけでファンになりました。

ありがとうございます。

なので4月からpinkmoon studioがはじまり、うれしく思っています。
さっそく質問ですが、ライブの予定はありますか?
小泉今日子さんや石井聖子さんの曲を作ったりもしていますが、自分の曲を作る時と何か違うことはありますか?

という、やたけみきこさん、有り難うございます。
ライブの予定はあるんですよ。
久々のライブなんで是非観にきて下さい。
何処でやるかというと、静岡の近郊ですとねぇ、
7月21日の火曜日に名古屋のボトムライン、それから7月24日の金曜日に新宿のリキッドルームでライブをやります。
自分一人のライブって結構久しぶりなんですね。
だから、ちょっと今から体力作りと、ボイストレーニングに励んで、いいライブをお見せ出来るように、自分も楽しんで出来るように頑張りたいと思います。
本当、私も楽しみにしているんで、是非楽しみにしていて下さいませ。

えー、えーとですね、そうそう、
鈴木祥子がお送りしているpinkmoon studio、
この番組は毎月テーマを決めて、テーマにそって番組を進めていますが、
今月のテーマは写真です。
写真にまつわる話をしていきたいと思いますので、最後までどうぞよろしく。

それでは今夜のオープニングナンバーです。
最近ですね、私の中で再ブームの嵐が巻き起こっているこのバンドの曲を聴いてください。
えー、これは、78年のアルバム「蒼ざめたハイウェイ」からチープトリックで『Common common』。

♪♪♪♪♪

鈴木祥子がお送りしているpinkmoon studio、
お送りしたのは、チープトリックで『Common common』でした。

今月は写真をテーマにお送りしています。
えーとですね、私は写真を撮るのが好きなんです。
撮られるよりも撮るのが好きなんですね。
あの、全然上手いとかじゃないんですけど、でも自分でカメラを持って、散歩して、
で、その時々で、場所場所で、気になったものとか、
あっ、きれい、と思った風景なんかを写真に撮るのが好きなんです。
だから誰に見せるともない、写真日記のようなものなんですけど、
本当に一時、何年くらい、5〜6年前は、写るんですとかその場で買って撮っていたりしました。
写真日記みたいなのをつけていたこともありました。
でー、結構ねぇ、自分の視点がわかるんですよね。
自分が何に感動しているかっていうか、なんていうんでしょうねぇ、
何をきれいだな思っていたりしているかということの中から、
その時の自分の心の状態がそこはかとなく見えてくるものなんでね。
だからとても、ちょっと精神分析的な意味も、意味というか効用もあるんじゃないかと思います。
あの、写真日記とかって。
でまあ、空気がいい所を散歩して、きれいな風景とか、
まあ奇麗じゃなくてもいいんですよ、あの、ごみでもいいんです。
あの、落っこってぐしゃっとつぶれた缶がなんかいいなあと思ったりすることもあるし、
うーんこう、下町で、こう干してある洗濯物が、なんかこう、
風になびいているのがいいなぁと思ったり、
崩れかけた屋根がなんか趣があると思ってみたり。
だから奇麗なものを撮るっていうのとは、また違うのかもしれませんね。
やっぱり、心を動かされたものっていうのが、やっぱり写真には写り込んじゃう、
まあ自分のはどうでもいいんですけど、
写真家の方の写真をみていると、その人の視線がどこにあるかというのがよく分かるなあと思う時があります。
あの、写真ってやっぱ、対象を撮る訳ですから、写っているのはその対象物であり、写っているのは人なんだけど、
撮った人の心っていうのがすごく写り込むんですよね。
それがすごい面白いなぁと思います。
それで、写真がもう一個すごいなぁと思うのは、スピードが出ることですねぇ。
写真ってほら、シャッターぱしって押せば、もうそこで風景をつかまえちゃう、風景なり人なりをしゅっと捕まえちゃうでしょ。
で、ものすごいスピード感があると思うんですね。
音楽とかってのろいんです、すごく。
で、なんでのろいのかっていうと、やっぱこう、あっいいなと思ってぱっとそれをつかまえても、
それが作品になったり、うーん、その表現になったりするんじゃなくて、音楽は、うーん、小説とかもそうなのかな、わかんないですけど、
いいなぁとか感動する事柄とかあってから、曲を書き、詩を書き、アレンジして、スタジオに持っていって、
それを録音して、ミキシングして、マスタリングしてと、すごい工程がいっぱいあるんですね。
で、出来上がったものは、
もう既に自分のもともとあった感情からは結構遠くなってしまう、それは人の手が加わることももちろんあるんでしょうけども、
それが悪いとかではなくて、そういうものなんですよね。
なんか遅いんです、スピードとしては、すごく。
その点、写真はすごい詩に近いなと思うんです、ごんべんでかく詩に。
詩もすごいこう、推敲とかもちろんするでしょうけど、いっぱい、詩人の人っていうのは。
でもばーと自分がのっていくリズムに、うーん、リズムに巻き込まれて、どんどん言葉がでていくんじゃないかと思うんですよね。
写真は自分の心のおもむくまま、その瞬間を捕まえていくっていうそのスピード感が、すごい、写真と詩っていうのは似ているなと思う時があります。
えー、私もですね、以前ね青森に行った時に結構いい写真が撮れたんですよ。
あの、宮沢賢治の世界だと思っちゃうような、こう、遊覧船じゃないわ、イカ釣り船が港に夜帰ってきて、
それをフラッシュなしで撮ったら、ライトがね、赤とか緑とかにふわふわふわと浮かんでて、
こう船の姿がぼーっと浮かんでて、すごいいい写真が撮れちゃったんですよ。
まあそんなことはどうでもいいんですけど。

じゃあ、ここで1曲聴いてください。
奥田民生さんで『またたび(ジョンと)』

♪♪♪♪♪

お送りしたのは、奥田民生さんで『またたび(ジョンと)』でした。

鈴木祥子がお送りしているpinkmoon studio、
今日は写真についてお話しをしています。
えー、撮ってもらうというのは、私はやっぱりこう、ジャケットの撮影とかで機会が多いんですけども、
うーん、撮ってもらうのは緊張しますね、とっても。
自分でこう撮っている分には、全然こう、まあ全然緊張もしないし気楽なんですけど、
撮られるこのレンズが自分に向いているってのは、すごいプレッシャーですね。
それをこう楽しむ、楽しんでこう撮られることの快感に陶酔するとか、そういう風にはなかなかなれないですね。
きっとそういう風になれたら、とっても気持ちいいことなんだと思うんですけど。
なかなかそんな風にはいかなくて、
いつもすごい最初はかたくなって、緊張しちゃうんですけど。
この間、新しいアルバムの、アルバムカバーの撮影で、軽井沢のまんぺんホテルというところに、
ジョンレノンも泊まっていたというまんぺんホテルに行って、そこでカメラマンの長峰正幸さんに写真を撮ってもらいました。
えー、でー、
結構あのホテルの中、ホテル、ホテル私すごい好きなんですね、古いホテルが。
ステンドグラスがあったりですね、大きいダイニングルームがあったりして。
で、そこで、だから、なんていうんでしょうね、スタジオで白い壁をバックにしてとかいうのよりも、
部屋の中とかですから、それも自分の好きな感じの場所だったりすると、落ち着けたりはするんですけど。
それでもやっぱり、撮られるというのは難しいよなぁと、いつも感じてしまいますねぇ。
でも今まで撮ってもらったフォトグラファーの方というと、
この間の私のアルバム、この間の2枚は、「candy apple red」と「snapshots」というアルバムは、
大森かつみさんに撮ってもらいました。
その前もですね、村越げんさん、飯島かおるさん、
すごくこう、あの、ねぇー、
すごい写真家の方に撮ってもらっう機会があって、それはすごい幸せなことだと思うのに、
あの、撮られることをこうリラックスして楽しめないというのはもったいないなぁと思いつつも、やっぱりいつも緊張してしまう、そういう感じなんです。

で、大森かつみさんはこの間写真集を出されたんですね。
「very special love」っていう、フィリピンを旅して、ずーっと撮ってきた写真を集めた写真集です。
大森さんの個展もあって、私は見に行ったんですけど、大森さんの写真は、すごいやっぱり好きですね。
独特の遠さと淡さがあると思います。
あの、ファッションフォトなんかも撮っていらっしゃるので、聴いていらっしゃる方もですね、
大森さんの写真をどこかで絶対目にしていると思うんですけど。
やっぱりこう、なんでしょうね、
撮っている対象がものすごい近い、近いものを撮っていても遠くなる、私は勝手にそんなふうに大森さんの写真のことを思っているんですね。
その遠さというのがすごく気持ちいいという、なんだろう、行間とか間みたいなことなんでしょうかねぇ。
あの決して、こう生々しくどろどろしないんですね。
なんかこう、淡さがでる、それが不思議だなといつも思います。
やっぱ、こうずーっと旅をして、うーん、あの、
藤原しんやさんもそうですが、
あの旅をして、旅をして移動して、動いていって留まらずに写真を撮っていく人の写真っていうのは、
もしかしたらそういう独特の遠さと淡さを持つのかもしれないですね。
なんていう、わかったようなことをいっちゃって、でも、なんかそういうような感じがする時があります。

えー、ちょっとここで、お葉書を紹介したいんですけども。
えー、東京都渋谷区にお住まいの菊池ただしさんです。

祥子さん、こんにちは。
久しぶりのDJ復帰おめでとうございます。
早速聴きたかったのですが、東京の家からでは入りませんでした。残念!!
聞いた人から、今月の、あっ先月ですね、
テーマが本で先週は太宰の話をしたと聞いたのでお便りしています。
太宰の中期の作品は僕も好きです。
墜落とか失格という修飾なしに素直に彼自身に近づける感じがします。
後期の作品を読むと、例えば最初に国語の時間かなんかで
「人間失格」や「斜陽」を読んだ後は随分違う印象になります。
最近は村上春樹、村上春樹なんかが好きです。
彼の作品を読んでいると、自分のことは自分でやる、
物事は自分で考えて理解しないと進められないという、
すごくきちんきちんとしていて、地に足がついている感じがあって、
信頼できる現代人だなぁという思いを強くします。
彼の場合は同じ時代を生きている人としての共感があるように思います。

菊池ただしさん、どうも有り難うございます。
えー、そうですね。あの、そうなんですよ。
あの、アラーキーも藤原しんやも、そして大森さんも村上春樹(笑)もそうなんですけど、
そうですね、同じ時代にやっぱり表現していて、
うーん、そういう人の作品に慰められたり力付けられたりするっていうのは、
すごく心強い感じがしますよね。

えー、それじゃあ、今日のラストナンバーを聴いてください。
えー、『happiness』

♪♪♪♪♪

というわけで鈴木祥子のpinkmoon studio。
今週もそろそろお別れの時間が近づいてきました。
先程の『happiness』、私の曲は、川崎市の山中みのるさんのリクエストでした。

祥子さん、はじめまして。
新しく番組を持たれると聞き、喜んでペンをとりました。
えー、何気なく聴いたFMから流れていた『happiness』のシングルを探し回りましたが、
見つけることが出来ず、アルバム「Hourglass」に入っているバージョンだけを聴いています。
今もに至ってもまだ、シングルバージョンはその一度きりで、一度きりで、
アルバムバージョンが私にとっての『happiness』になっています。
是非この番組でシングルバージョンの『happiness』をかけていただけると幸いです。

というお便りをいただいて、リクエストにお応えしてかけてみました。
如何でしたでしょうか?
この番組ではあなたからのお葉書をお待ちしています。
好きな写真集や好きな写真家についてなど写真にまつわる話をどんどん送ってください。

宛先は
郵便番号 430-8575
K-MIX 鈴木祥子のpinkmoon studio までです。

それからpinkmoon studioという私が作っているインターネットのホームページがあります。
インターネットが見られる環境を持っていらっしゃる方は是非アクセスして見てください。
アドレスは
http://www2.odn.ne.jp/pinkmoon-studio
です。
それから、
このホームページはワーナーミュージックジャパンのホームページともリンクしているので、
そちらからもアクセス可能です。
ワーナーミュージックジャパンのホームページのアドレスは、
http://www.warnermusic.co.jp
です。
アクセスしてみてください。
Eメールもお待ちしてます。

えー、それではまた来週この時間にお逢いしましょう。
鈴木祥子でした。
さよなら。





第五回放送('98.5.2放送)


こんばんわ、鈴木祥子です。
えー、では早速ですがお葉書を紹介したいと思います。
浜北市にお住まいの竹内なおみさん、です。この間もお葉書を頂いた竹内なおみさんからなんですけども。

祥子さん、今晩は。
2回目の放送、祥子さんならではの太宰治の話、非常に興味深く聞かせて頂きました。
今年は没後50年だそうですね。
生家が記念館として改築復元されたという記事も新聞に載っていましたが、
改めて読み返してみようかなという気持ちになっています。
さて、私の好きな本は森呼吸という写真集、人形オブジェ、へー、
流木を使った人がたオブジェの写真集、へー、なのですが、
とてもシンプルな作りの人でありながら、なんとも深い表情を見せてくれます。
背景の自然の美しさとあいまって、思わず目を細めていつまでも眺めていたくなるような本です。
小さくて値段も手頃なので、大切な人へのプレゼントに私は使っています。
御覧になったことがないようでしたら、是非一度手にとって頂くことをお勧めします。

森呼吸、もりの呼吸と書いて森呼吸、生まれ変わった流木達。
面白そうですね。
このオブジェっていうのは、なんていうか、あのコンスタントレーションじゃなくて、あのなんていうんでしたっけ?
箱庭療法じゃなくて、私一回ね、あれを見にいったんですよ。
あの、なんていうんだろ、心象風景みたいなものをオブジェとして部屋の中に作るんですね。
そこで舞踏をやる、舞踏家(ぶとうか)の舞踊家(ぶようか)の人のライブ、 パフォーマンスを見にいったことがあるんですけど。
あの、なんとも言えないんですよ。
このオブジェとも通じるものがあるかもしれないんですけど、
あの小さい白い壁の部屋の中に、あの角砂糖がばらばらとまいてあったり、
針金で作ったそういうひとがた、それこそ人形みたいなものが置いてあったり、
あの、ある箇所をこうライトで淡く照らしてあったりするのが、
なんかね、そこにいると自分の心の中にじっとうずくまっているような感じになってくる、
あの、なんていうんだっけなぁ、私今、度忘れしちゃったんですけど・・・
オブジェで思い出したんですけど、何とかって名前があるんですよ。
コンスターレーションじゃなくて、すいません、ちょっと度忘れしちゃいました。
それもすごく面白かったです。
印象的だったし、うーん、すごく落ち着く、一種のヒーリングですよね。
森呼吸、ちょっと読んで、見てみようと思います。

えー、さて、鈴木祥子がお送りしておりますpinkmoon studio、
えー、この番組は毎月音楽と音楽以外のカルチャーの中からテーマを決めて、テーマにそってやっているんですが、
今回のテーマは写真です。
最後までどうぞよろしく。

それでは今夜のオープニングナンバーを聴いてください。
ボヘミアンズ時代から私はすんごい好きなんですけど、
最近アルバムを出していないのでこの人はいったいどうしているんだろうと思っています。
エディブリケルで「Picture Perfect Moning」というアルバムから、『Tommorow Comes』。

♪♪♪♪♪

お送りしたのは、エディブリケルで『Tommorow Comes』でした。

鈴木祥子がお送りしていますpinkmoon studio、今月は写真をテーマにお送りしていきます。
写真はですね、自分で撮る楽しみもあるし、人にまあ撮ってもらう、そういうものもありますし、
他人が撮った、だから、フォトグラファーが撮った写真を鑑賞する、まあ、お友達でも誰でもいいですけど、
あの、いろんな楽しみ方がある訳ですが、えー、今夜は写真集の話などしてみたいなあと思います。
写真集で私が一番多く収集しているカメラマンは、誰かというと、荒木経惟(のぶよし)さん、アラーキーですね。
アラーキーはもう本当に、あまりにも有名なのでいまさらなんかそんな説明はいらないという感じなんでしょうが、
あのーいつでしたっけねぇ、80年代だったと思うんですけど、
荒木さんが公然ワイセツとかで捕まった時がありましたよね。
私そんなに、あの、写真を、写真集を見る習慣がなかったんですね、あのー、昔は。
でーやっぱ、二十歳を越えてから、あーでも、デビューしてからなのかもしれませんね。
23,4くらいになってから写真っていうのはすごい面白くて、
深いものなんだなぁとなんとなく気づいていた頃に、
その、アラーキーが公然ワイセツでつかまったり、うーん、あの、奥さんの、
荒木さんの奥さんで、長年アラーキーの写真のモデルでもあった陽子さんが亡くなって、
それがすごくやっぱりマスコミにとっても多く取り上げられていた頃から、ね、
結構すごく、あの、集めるようになったんですよ、アラーキーの写真集を。
で今はですね、全20巻の全集を集めています。
ソフトカバーですごくハンディで、それこそ値段も手頃で、あーなんていうかな、すごくいい本なんですよ。
ぱっとランダムにとりだして、今うちに10冊くらいあるかな、
20巻そろえるとですね、特別豪華本がもらえるんですよ。このクーポン券を全部20枚集めると。
で、今集めてるんですけど、うーん、まだ途中なんです。
で、あの、気分によって、奥さんばっかりを撮って、撮ったその写真を集めた「陽子」という巻をひらいて、
思わずこう、ずーっと見ているとすごい泣けてきちゃうんですよね。
センチメンタルな冬の旅っていう、これはあの奥さんの陽子さんとの、
うーん、新婚旅行を収めた有名な「センチメンタルな冬の旅」と、
奥さんが発病してから亡くなるまでを撮ったあの有名な、
奥さんの死顔を撮ったことでこれもすごく有名だったですけれども、
それが一緒になってる本があって、
最後はチロっていう飼ってる猫が、雪のなかでぴょんと飛び跳ねてる写真で、
すごいもう悲しくて、もう胸がおっつかれるんですけど、
そのチロがこう雪の中で飛び跳ねてるところに、
なんか、またでも生きて行くこととか、喜びとかがすごく詰まっているような気がして、
泣かずには見られない写真集なんですけど。うん。
そういうかんじで、いつも気分によって、いろんなもの、写真集を取り出してみているという、
そんな感じなんです。

えーじゃあですね、ここで1曲。
最近、最近の曲じゃないんですけれど、とても気に入っている曲があるので聴いてください。

ブラインドメロンで、この曲はすごいほんとビジュアルというか、
なんかシュールな風景が浮かんでくるそういう曲です。
『no rain』

♪♪♪♪♪

お送りしたのは、ブラインドメロンで『no rain』でした。

鈴木祥子がお送りしているpinkmoon studio、
えー今日は写真についてお話しているんですけれど、先程荒木さんの、アラーキーの写真の話をしていましたが、
アラーキーと私はいつも対称的だなぁ、全く本当に違うなぁというか、
描いているものはね、生と死ということだと思うんですよ。
アラーキーのセンチメンタルな旅、冬の旅も、本当に泣けちゃうんですけど、
その泣けるというのがいうのが可哀相とか、なんていうんだろう、うーん、そういう涙じゃないんですよ。
なんていうか、生きることと死ぬこと、やっぱり人間て突き詰めると、人間てって偉そうですけど、
あのー、そういうことになっちゃうじゃないですか。
で、えー、そういうもののエッセンスが、生きていく、いつかは死んでいく、でも生きていくっていう、
あのなんていうんだろう、そういう感傷的なことじゃなくて、
そういうことをすごく感じさせてくれるものだから、涙が出てきちゃうんだと思うんですよね。
で、その生きる喜びみたいなものと対称的だなと思うのが、藤原伸也という人ですね。
藤原伸也さんは、あの小説というか随筆家としてもすごく知られているんですけど、
私はやっぱ写真家としての藤原伸也がいいなというか、すごく好きなんです。
最近、新刊が出ましたが私はまだ読んでないんです。
読んでないというかまだ見ていないんです。
あの、メメントモリという、これは私が高校時代ですから、83年とか4年とかそのくらいかな、
に出た写真集があって、これもソフトカバーのハンディな、とても見易くて美しい写真集なんですけど、
あの、そのメメントモリがうちにあって、それを見たのが藤原伸也を知った最初なんですけど、
もう高校生でしたから、子供心とは言えませんけど、
高校生心にもなんか虚無的な写真だよなと思った覚えがあります。
撮っている対象というのがやっぱりすごく生々しい、あの、インドをずっと放浪して、
インド放浪ていう写真集ていうか、写真とエッセイも藤原伸也さんが書かれていますけど、
インドをずっと旅して、ガンジス河のほとりとか、そこで死んでいる老人とかね、
あの、あと、犬に食われている有名な、人間の死体が犬に食べられているところの、
一時あの、問題になった、問題になったっていうか、それは結構、マスコミで結構大騒ぎになったんですよね。
これはいったい残酷、残酷で人に見せるようなもんではないじゃないのかという、
あの、広告になったんですよ確かなにかの。
そこでこういろいろ議論になったのを覚えているんですけど。
生々しいし、枯れていく花とかね、うーん、パーっと広がるお墓とか、
そういうものにですね、なんかあの世観みたいなものが非常に濃厚に漂っている気がしました。
あの、すべてもちろんこの世を撮っているものなんですけど、
アラーキーの写真はすごく現世の喜びっていうんですかね、
すごい近くて濃密で生々しい、そういうこの世観があるんですけど、
藤原伸也の写真はあの世観があるんですよね。
なんていったらいいか、この世界を撮っているのにどこか視線はすごい遠い所を見てて、
うーん、ちょっと浮力がついているというか、ふっと浮き上がっている、現実から、
そういう現実からどこかの、うーん、そうですねぇ、どこか10キロとか100キロとか行っちゃったような、
そういう、でも決して薄くはないんですよ。
すごく近くはあるんだけど、どてもあの世っぽい、そういう雰囲気が私はすごく、あの、すばらしいなと思います。

鈴木祥子のpinkmoon studio、
今日は、今月は写真をテーマにしてお送りしています
ここでちょっとお葉書を紹介したいんですけど。

ラジオネーム、迷う未成年さん。
お願いだから、届いてくれ、と書いてありますが、

私は19の男です。
4月11日の放送で青森への旅について話をしていましたが、私も旅をしようと思っています、四国の方に。
私の場合、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」という本にすごく感動し、共感したのですが、
この司馬遼太郎という人は私にとって、祥子姉さんの太宰治に対するそれと同じようなものがあると思います。
司馬遼太郎の日本人に対する観察力はとても面白いです。
読んでみてはどうですか。

うーん、いいですね。
私、「燃えよ剣」は読みましたよ。
迷う未成年さん、どうもありがとうございました。
いい旅してきてください。

それじゃあ、今月、今月じゃない今日のラストナンバー聴いてください。
鈴木祥子で『Swallow』

♪♪♪♪♪

というわけで鈴木祥子のpinkmoon studio。
今週もそろそろお別れの時間が近づいてきましたが、この番組ではあなたからのお葉書をお待ちしています。
好きな写真集や好きな写真家についてなど写真にまつわる話を送ってください。

宛先は
郵便番号 430-8575
K-MIX 鈴木祥子のpinkmoon studio までです。

それからこの番組と同じ名前の私が作っているインターネットのホームページがありますので、
インターネットが見られる環境を持っていらっしゃる方は是非アクセスして見てください。
アドレスは
http://www2.odn.ne.jp/pinkmoon-studio
です。
お待ちしてます。
メールも下さい。

えー、それではまた来週この時間にお逢いしましょう。
鈴木祥子でした。
バイバイ!





第五回放送('98.5.2放送) 荒木経惟氏と藤原伸也氏について語る
第六回放送('98.5.9放送) 写真を撮ること撮られることについての見識と大森かつみ氏について語る
第七回放送('98.5.16放送) GWの旅と、自分のカメラ感及び撮られることについてを語る
第八回放送('98.5.23放送) フォトグラファー長峰正幸氏を迎えて
第九回放送('98.5.30放送) フォトグラファー長峰正幸氏を迎えて(概要)
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