華為技術日本/ファーウェイ、ワイヤレスアーキテクチャIntelligentRANを発表

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IntelligentRANを発表するファーウェイ甘斌氏

本参考資料は2022年2月22日(現地時間)に深センで発表されたプレスリリースの翻訳版です。

【2022年2月22日、中国・上海】ファーウェイは、MWCに先立って開催されたブリーフィングおよび製品/ソリューション発表イベントで、新しいワイヤレスネットワークアーキテクチャIntelligentRANを発表しました。このアーキテクチャは、通信事業者がサービス運用のインテリジェント化、エクスペリエンスの最適化、O&Mの簡素化を可能にした自律ネットワークを構築できるように設計されています。
ファーウェイワイヤレスソリューション担当副社長兼最高マーケティング責任者甘斌(ガン・ビン)氏は、ワイヤレスネットワークでADNをサポートするための重要技術がアーキテクチャにどのように組み込まれているかについて次のように説明しました。「インテリジェント技術により、相関データ分析と予測をサポートすることで、ワイヤレスネットワークを大幅に改善し、より的確な意思決定を可能にします。そのために生まれたIntelligentRANは、ネットワークのサービス待機ゼロ、一貫性のあるエクスペリエンス、障害ゼロなど、最適なエクスペリエンスとエネルギー効率を実現できます。Mobile Intelligent Engine(MIE)を使用することで、基地局とネットワーク間のデータ、モデル、および意思決定をより適切なものに調整し、ワイヤレスのインテリジェント化の道を拓きます」。

5Gの実用化により、ワイヤレス市場で個人向け、産業向け、および家庭向けアプリケーションの数が大幅に増加しました。これらのサービスの増加に伴い、ネットワーク パフォーマンス要件は、カバレッジ、キャパシティ、遅延において多様化しています。モバイル ネットワークで長年問題となっているセル間の干渉も、一貫したエクスペリエンスを提供する事業者の取り組みを妨げています。トラフィックが増えれば、エネルギー消費も増えます。これらの課題に対処するため、通信事業者はインテリジェントな無線ネットワークを導入し、最適な周波数帯域の組み合わせでサービスを素早く展開し、最適なエクスペリエンスを確保する必要があります。また、ユーザー志向のネットワークリソース配備とシンプルなO&Mにより最適なエクスペリエンスとより優れたエネルギー効率を実現します。

IntelligentRANを発表するファーウェイ甘斌氏IntelligentRANを発表するファーウェイ甘斌氏

ファーウェイの新しいIntelligentRANは、スマートグリッド、スケジューリングディクショナリ、チャネルグラフなどの主要技術をインテリジェント無線インターフェースで使用できるようにします。これらのツールにより、無線インターフェースリソースをインテリジェントに構成し、最適なユーザー・エクスペリエンスとキャパシティを実現します。また、IntelligentRAN はサービス予測により、ネットワーク側の非リアルタイムの周波数帯とチャネル選択、基地局側のリアルタイム符号ベースのスケジューリングと送信電力設定を行います。これにより、最適なエクスペリエンスを維持しつつ、ネットワーク全体のエネルギー消費を大幅に削減します。

また、IntelligentRANは、パラメータが動的に構成され、サービスの変更に応じてモデルを柔軟に調整できるインテリジェントなSLAサイト計画を可能にします。

IntelligentRAN を実装したネットワークは、障害の特徴を学習し、障害検出の精度と要因解析を向上させることができます。これにより、受身的な対応がプロアクティブなメンテナンスへと変わり、障害ゼロのワイヤレスネットワークに一歩近づきます。また、MDT(ドライブテスト之最小化)は、Massive MIMOと連携して、ネットワークパフォーマンスのためのオールラウンドで高精度なマップを構築することもできます。これにより、ネットワークトポロジ、最適化、およびVIPユーザ アシュアランスに関するより正確なガイダンスが提供されます。

IntelligentRANは電源制御との連携により、最適なマルチバンド性能を確保しつつ、電磁放射強度を大幅に低減します。この機能を使い、現在一部の国で実施されている電力制限要件に対応できます。

最後に、甘斌氏は、この新しいアーキテクチャの持続可能な開発の取り組みにおける重要性に関するファーウェイの考えを紹介し、次のように発言を締めくくりました。「自律ネットワークを可能にするIntelligentRANは、様々な可能性を広げ、業界の変革を加速させ、モバイル業界とデジタル世界の持続可能な発展を促進します。一日も早くこの目標を達成するために、私たちは通信事業者やパートナーと協力して取り組んでまいります。」

– 完-

MWC2022は2月28日から3月3日までバルセロナで開催されます。ファーウェイは、Fira Gran Viaホール1の1H50で製品とソリューションを展示します。世界の通信事業者や業界有識者、オピニオンリーダーとともに、業界の動向や展望、未来志向のデジタルネットワークのグリーン開発の方途などについて意見交換を行う予定です。

詳細については次のサイトをご覧ください。https://carrier.huawei.com/en/events/mwc2022

【ファーウェイについて】
1987年に設立されたファーウェイは、情報通信技術(ICT)インフラとスマートデバイスの世界的な大手プロバイダーです。197,000人を超える従業員を擁し、170を超える国と地域で事業を展開し、世界の30億人以上にサービスを提供しています。
当社のビジョンおよびミッションは、あらゆる人、家庭、組織にデジタル化の価値を提供し、すべてがつながったインテリジェントな世界を実現することです。この目的に向けて、ファーウェイではユビキタス接続を推進し、ネットワークへの平等なアクセスを促進します。クラウドと人工知能を世界の隅々にもたらし、必要な時に必要な場所で優れたコンピューティングパワーを提供します。また、デジタルプラットフォームの構築により、すべての業界と組織が、より機敏で効率的、そして動的となるよう支援します。またAIの活用により、ユーザーエクスペリエンスを再定義し、自宅、オフィス、外出先など、生活の至る所でAIをよりパーソナライズします。
詳しくは、当社ウェブサイト:www.huawei.com/jp/をご覧頂くか、下記をご確認ください。
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