華為技術日本/5つの誤解を解き、グリーン発展を加速(ファーウェイ基調講演)

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Day0フォーラムで講演する宋博士

本参考資料は2022年2月27日(現地時間)に深センで発表されたプレスリリースの翻訳版です。


[2022年2月27日、スペイン・バルセロナ] ファーウェイはMWC2022バルセロナの前日イベントDay0フォーラム、「Lighting up the Future」(未来を照らす)を開催しました。 同社のキャリアビジネスグループ最高マーケティング責任者の宋暁迪(フィリップ・ソン)博士は、同フォーラムにおいて「グリーン発展における5つの誤解」と題した基調講演を行いました。同氏は次のように語りました。「グリーン発展はバズワードです。ニュートンの古典力学がアインシュタインの相対性理論に至ったように、その進化過程は、誤解と真実がらせんを描くようなプロセスになるでしょう。ICT業界のグリーン発展を加速するために、これら5つの誤解を早期に乗り越える必要があります。」

Day0フォーラムで講演する宋博士 Day0フォーラムで講演する宋博士

誤解その1:ICT産業は二酸化炭素排出量の増加に加担している

GeSIのSMARTer2030レポートによると、ICT産業は2030年までに世界の二酸化炭素排出量のわずか1.97%を占めるに過ぎないと予測されています。それ以上に重要なのは、ICT技術を活用することで幅広い産業の二酸化炭素排出量を20%削減することが予想されており、これはICT産業自体の二酸化炭素排出量の10倍にも相当します。このような二次的な削減はカーボンハンドプリントとよばれており、その価値から、多くの国家戦略においてICTインフラの重要性が高まっています。ファーウェイは、2030年までに1YB(ヨタバイト)のデータがクラウドに保存されると予測しています。これは、現在のインフラによりグリーンな全光伝送技術を実装すれば、毎年1億5000万トンの二酸化炭素排出量を削減できることを意味します。この削減量はヨーロッパ全体を森林で覆うことができる2億本の植樹に相当します。

誤解その2: ネットワーク機器の二酸化炭素排出原因とされるサプライチェーンの排出量に注目が集まりすぎている

宋博士が講演で述べたように、ネットワーク機器のライフサイクル全体を見てみると、製造時に発生する二酸化炭素はわずか2%で、使用時に発生する二酸化炭素が80~95%を占めています。そこで、宋博士は、ICT産業の二酸化炭素排出量を削減する鍵は、エネルギー効率を改善するための革新的な技術を採用することであるとの見解を示しました。

誤解その3:グリーン発展はイコールグリーンエネルギー

太陽光と風力発電は、ICT産業のグリーン開発にとって大変重要であることはいうまでもありませんが、通信ネットワークのエネルギー効率を体系的に改善することによって大きな収益を得ることが可能です。これを目標に、ファーウェイは今回のサミットで「グリーンサイト、グリーンネットワーク、グリーンオペレーション」を通じてネットワークのエネルギー効率を体系的に改善する3段階グリーンソリューションを発表し、通信事業者の「More Bits,Less Watts」(通信量を増やし、消費電力を減らす)達成の支援に注力しています。

誤解その4:ネットワークのエネルギー効率は、その通信機器のエネルギー効率の合計に等しい

単一機器のエネルギー効率評価だけで、シナリオベースの包括的な計画と建設を意思決定する上では不十分です。ファーウェイは、主要な通信機器、基地局付属機器、伝送ネットワーク、データセンターのエネルギー効率指標を測定し、ネットワーク全体の省エネ方針を正確に評価・策定するために、統一標準指標システム(NCI)を確立することを提言しました。

誤解その5: 省エネは、ネットワーク パフォーマンスに影響してはならない

実際には、省エネ機能と一部のネットワーク指標との間はトレードオフの関係にあります。ただし、省エネ機能は、最高通信速度やその他のいくつかの指標を犠牲にしても、実際のユーザーエクスペリエンスに影響を与えることなく採用できます。ドイツでは、深夜の商業施設にインテリジェント・シャットダウン・ソリューションが導入されています。通信速度はわずかに低下するものの、ユーザー エクスペリエンスに影響を与えることなく、通信基地局の電力消費を10%削減しています。

最後の締めくくりに、宋博士はICT産業のグリーン開発に向けた5つの提言を行いました。第一に、ICT産業をさらに発展させ、多様な分野のグリーン開発を可能にします。第二に、製造段階だけでなく、使用時のICTインフラの二酸化炭素排出量にいっそう注意を払う必要があります。第三に、「グリーンサイト、グリーンネットワーク、グリーンオペレーション」の体系的なソリューションは、通信事業者のネットワーク容量の継続的改善、ビットあたりの消費電力の削減、つまり「More Bits,Less Watts」の達成に寄与します。第四に、エネルギー消費の主要課題を浮き彫りにするために、統一エネルギー効率指標システムを定める必要があります。第五に、省エネはユーザーエクスペリエンスによって決まります。

 

MWC2022は2月28日から3月3日までバルセロナで開催されます。ファーウェイは、Fira Gran Viaホール1の1H50で製品とソリューションを展示します。世界の通信事業者や業界有識者、オピニオンリーダーとともに、業界の動向や展望、未来志向のデジタルネットワークのグリーン開発の方途などについて意見交換を行う予定です。
https://carrier.huawei.com/en/events/mwc2022

【ファーウェイについて】
1987年に設立されたファーウェイは、情報通信技術(ICT)インフラとスマートデバイスの世界的な大手プロバイダーです。197,000人を超える従業員を擁し、170を超える国と地域で事業を展開し、世界の30億人以上にサービスを提供しています。
当社のビジョンおよびミッションは、あらゆる人、家庭、組織にデジタル化の価値を提供し、すべてがつながったインテリジェントな世界を実現することです。この目的に向けて、ファーウェイではユビキタス接続を推進し、ネットワークへの平等なアクセスを促進します。クラウドと人工知能を世界の隅々にもたらし、必要な時に必要な場所で優れたコンピューティングパワーを提供します。また、デジタルプラットフォームの構築により、すべての業界と組織が、より機敏で効率的、そして動的となるよう支援します。またAIの活用により、ユーザーエクスペリエンスを再定義し、自宅、オフィス、外出先など、生活の至る所でAIをよりパーソナライズします。

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