28. Penaeus vannamei Boone

Bluewater Aquaculture 提供

●和名:

●商品名:エクアドルエビ、White Shrimp、Whiteleg Shrimp、Camaron Blanco、Camaron Patiblanco

●現地名
 メキシコ西岸、グアテマラ、エルサルバドル、ニカラグア、コスタリカ:Camaron Blanco、Camaron Cillo、White Shrimp
 コロンビア、エクアドル:Camaron Blanco、Camaron Langostino、
 ペルー:Camaron Blancos
 中国:南美白対蝦

●分布:メキシコ西岸、グアテマラ、エルサルバドル、ニカラグア、コスタリカ、パナマ、コロンビア、エクアドル、ペルー


 額角の先端は第1触角柄の第2節を超えない。額角上縁には5〜9歯、下縁には2〜4歯がある。頭胸甲は短く、腹部との割合はほぼ1:3である。額角側溝は短く、胃上刺下方で消える。第1〜3歩脚の上肢はよく発達しているが、第4〜5歩脚には上肢はない。第5歩脚には外肢がある。腹部第4〜6節には背隆起がある。尾節には中央の溝があり、側刺はない。
 水深0〜72m、水温25〜32℃、塩分28〜34‰、PH 8.0±0.3の泥底の沿岸水域に生息し、稚エビは餌料生物が豊富な河口域に生息する。昼間は一般に底部に潜み、夜間活動が活発になる。
 急激な環境の変化に適応する能力がつよく、空中露出にも強い。著者はアメリカでの視察の際、体長2〜7cm の幼エビが湿ったタオルに包まれて気温27℃、湿度80%以上の条件下で24時間置いた後も100%生残していたのを確認した。また、そのサイズのエビは2〜78‰の範囲での塩分の突然の変化にも耐えることができた。
 高温域では43.5℃まで耐え、低温域では、18℃で摂餌活動がにぶり、9℃以下では横向きに倒れる。低溶存酸素、また飢餓にも極めて強い耐性があり、溶存酸素は1.21ppmまで、完全な飢餓状態で約30日生きることができる。
 雑食性で、動物性たんぱく質の要求にはこだわらない。餌料成分中、20%以上のたんぱく質含量で正常な成長を示す。養殖用飼料では比較的高価な動物性原料に代えて、植物性原料を利用することができる。投餌量は体重の5%だが、繁殖期の卵巣の発育中では3〜5倍に増加する。
 繁殖期は長く、主要分布区では抱卵親エビは周年みられる。、エクアドル北部沿海では、繁殖のピークは4〜9月で、毎年3月から稚エビが沿岸一帯に大量に出現し、それが約8ヶ月続く。ペルー中部一帯沿岸での繁殖のピークは12月〜4月である。
 体長約14cm のエビで10万〜15万粒の卵を放卵する。抱卵後、次の産卵までの間隔は2〜3日(繁殖初期は約50時間)で、多いものは十数回産卵する。ただし、3〜4回の産卵の後、1回脱皮する。(張偉権著「世界重要養殖品種ー南美白対蝦生物学簡介」(中国科学院海洋研究所刊、「南美白対蝦養殖技術資料彙編」)(中国語)より)

 メキシコ西岸からペルーに分布するホワイト系のエビでパナマ等中央アメリカ諸国では多く漁獲される。(酒向昇「えび 知識とノウハウ」)

 エクアドルでは、P.vannameiの幼生は外洋で発育するが、稚エビは沿岸のマングローブ林のある汽水域で3〜5ヶ月生育し、そして再生産するために外洋部へもどる。(Aquaculture Ecuador(英語))

 広塩性(5〜45ppt)で広温性であるとされている。体長は最大で23Cmまでに達する。アメリカにおいて最も盛んに養殖が行われている。養殖条件下での生長は良好で生残率も高いが、飼育下での繁殖は今のところ極めて困難である。(Claudio Chavez Justo編「世界のエビ類養殖」)

エクアドル1986年発行の切手

 


関連サイト

エクアドルエビ情報:エクアドルでのエビ養殖の現状が紹介されています。

Bluewater Aquaculture(英語):中米ベリーズにある面積1,750エーカー(700万平米)の大養殖場。エビの写真も美しい。

Penbur Farms Inc.(英語):アメリカのテキサス州の内陸部で飼育水の循環システムで養殖している会社。エビや養殖場の写真、ニュースレターなど内容豊富。

Aquaculture Ecuador(英語):P.vannameiの養殖場の造成によるマングローブ林の消失とその対策などについてのレポート。

EL ROSARIO S.A. SHRIMP FARMS(英語、スペイン語):エクアドルにあるエビの養殖から冷凍エビ生産まで行っている会社。4000ヘクタールもの養殖場を持っている。その航空写真を見れる。

 


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