ローソンeSIM完全ガイド|IIJとpovoを比較してわかった選び方&開通手順を解説【2025年最新版】
目次
ローソンeSIMとは?コンビニで“買ってすぐ使える”デジタルSIMの全貌
スマホの設定画面だけで通信回線を追加できる「eSIM」。そのeSIMを全国1万4千店超のローソンでギフトカード形式として購入できるのが「ローソンeSIM」です。店頭でカードを選んで現金決済し、裏面のQRコードを読み込むだけで最短3分後には通信が開通します。旅行者の一時利用から日常のデータ追加まで、従来のプラスチックSIMより手軽な仕組みが急速に広がっています。
eSIMの基礎知識
eSIMは端末に埋め込まれたICチップに通信プロファイルをダウンロードする仕組みです。カード交換が不要なため、物理SIMスロットを占有せず複数回線の同時利用が可能。iPhone 15/Android主要機種の多くが対応し、海外渡航時やサブ回線需要を中心に普及が加速しています。ローソンeSIMはこの仕組みを利用し、ギフトカード裏面のアクティベーションコードを入力するだけで回線プロファイルを取得できます。
なぜローソンでeSIMが買えるのか
従来、旅行者向けプリペイドSIMは空港やECサイトが主流でした。ローソンは「24時間・全国均一サービス提供」というコンビニの強みを活かし、2024年からデジタルギフト棚でeSIMカードを展開。
- 現金派でも購入可能
- 即時発行で待ち時間ゼロ
- スマホがあれば郵送不要
というメリットにより、クレジットカードを持たない学生や訪日旅行者のニーズを取り込みました。
ローソンで扱う主なeSIMサービス
2025年9月現在、ローソン店頭で購入できるeSIMギフトは次の3カテゴリです。
- IIJmio「Japan Travel SIM(eSIM)」—訪日外国人・一時帰国者向けデータ専用
- KDDI/沖縄セルラー「povo2.0 ギガチャージカード」—国内居住者向けデータ追加
- KDDI「povo2.0 Japan SIM」—外国人旅行者専用プラン
いずれも現金決済に対応し、ローソンアプリやポイントカードと組み合わせたキャンペーン対象になる場合があります。
IIJmio「Japan Travel SIM(eSIM)」の特徴
IIJ 2024年1月17日プレスリリースによれば、コンビニでのeSIM販売は国内初。3GB~55GBまで全7プラン(利用期間30日間、2,480円〜5,780円非課税)を用意し、レジでプランを選択→専用サイトでコード入力→eSIMダウンロードの3ステップで開通します。ドコモ網を使用し、IIJmioクーポンカードで追加チャージや有効期限延長も可能。旅行者だけでなく、サブ回線をリーズナブルに確保したいユーザーからも支持されています。
povo2.0「ギガチャージカード」の特徴
現金派の国内ユーザー向けに2025年2月25日発売(KDDI公式発表)。
- データ使い放題24時間:330円
- 3GB/30日:990円
- 20GB/30日:2,700円(2025年10月20日で販売終了予定)
と低価格帯を揃え、コード入力だけでデータ追加と新規契約が可能。クレカ登録が不要なため学生・親権者決済のニーズにもマッチします。2025年9月には30GB/30日(2,780円)が追加され、容量選択肢がさらに拡充されました。
povo2.0「Japan SIM」—訪日旅行者専用プラン
KDDI 2025年6月26日リリースで発表。7月1日から全国約1万4,600店で販売され、3GB/7日・10GB/30日・25GB/30日・無制限/7日の4プランをラインアップ。au回線を利用し、英語・中国語対応サイトで開通フローが完結するため、空港到着直後でも日本語不要で開通可能です。8月にはオンライン購入も開始し、渡航前の事前設定にも対応しました。
購入から開通までの流れ
- 店頭ギフトカードコーナーで希望eSIMカードを選択
- レジでプランを伝えて現金支払い
- カード裏面QRコードを読み込み、表示サイトでコード入力
- eSIMプロファイルをダウンロードし、端末設定完了
Wi-Fi環境があるとダウンロードがスムーズ。povo系カードは最短3分、IIJは数分〜10分で開通する例が多いです。
対応端末と併用時の注意
iPhone XS以降・Pixel 4以降・Galaxy S20以降などeSIM対応機種で利用可能。
- デュアルSIM機能を使えば主回線は音声プラン、サブ回線はローソンeSIMでデータ通信に分離可能
- 機種変更時はプロファイルの再発行手続き(有料の場合あり)が必要
- 同一端末に複数eSIMを保存できるが、同時有効化は2回線までが一般的
また、プロファイル削除=回線解約ではないため、残容量がある間は削除しないよう注意しましょう。
ローソンeSIMのメリット・デメリット
メリット
・24時間いつでも現金購入でき即日開通
・本人確認書類提出不要(データ通信専用)
・端末を差し替えないのでSIM紛失リスクなし
デメリット
・音声通話やSMSには非対応(データ専用)
・有効期限を超えると残容量は消滅
・再発行/プラン変更はオンライン手続きが必要
よくある質問
Q. 店舗在庫がない場合は?
A. 一部店舗で未取扱いの場合があるため、別店舗を巡回するか、povo/IIJの公式オンラインストアでQRコードタイプを購入できます。
Q. モバイルルーターで使える?
A. eSIM対応ルーターであれば利用可能ですが、プロファイルDL時にWi-Fi接続が必須な機種もあるため事前に確認しましょう。
まとめ
ローソンeSIMは「いつでも・誰でも・すぐに」モバイルデータを確保できる新しい手段です。IIJmioが国内コンビニ初のプリペイドeSIMを投入して以降、povo2.0が国内向けデータ追加と訪日旅行者向けプランを拡充し、選択肢は急速に広がりました。現金派の学生・サブ回線を試したいユーザー・旅行者まで恩恵を受けられる仕組みとして、今後もラインアップの拡大が期待されます。
