養殖記 

1997年度


●もうすぐ春ですねえ

 今日、3月5日は「啓蟄(けいちつ)」冬眠していた虫たちが穴からでてくる頃となりました。日差しはすっかり春ですが、まだまだ北西風が冷たく、春にはもう一息といったところです。
 それでも、池の周囲ではツクシもちらほら顔をのぞかせ、地面に這いつくばるようなタンポポの花も見られます。昆虫ではミツバチが菜の花にきているのが見られました。
 私も2カ月の冬眠からそろそろ活動期に入り、今年の池入れに備えて、池の整備に取りかかりました。
   まずは養殖期間中に池の中央に溜まったヘドロの除去に取りかかります。大小11池の内、9池は干しているので、これからひと池ずつヘドロを除去していくことになります。砂を池に入れた当初には、砂に泥が混じっているので中央にたまるヘドロの量も多かったのですが、年々ヘドロを除去するにつれその量も減ってきたので作業はずいぶん楽になってきました。
 これから2ケ月はボチボチと晴耕雨読の土方作業で池の砂作りに精をだしていきます。農業は土作り、クルマエビの養殖は砂作り。とはいっても薬品とか特別なものは勿論つかわないで、ヘドロの除去と砂底を耕運することでの酸素と日光に晒しての消毒という、いたって素朴な方法をとっています。
 私は養殖期間中も薬品などはいっさい使わない方針です。安心して私の作るクルマエビを食べていただきたいと思います。(1997.03.05)


築地市場への訪問記

 4月7日に昨年インターネットで知り合い、私のエビもお店で使っていただいている天ぷら屋さんへ、私の後、冬の間の供給をひきうけてもらっている、沖縄のG養殖場のKさんとともに挨拶にいき、そこの若旦那さんと色々面白い話で歓談することができました。そのあと、Kさんとは2年ぶりの再会でもあり、築地近くにあるホテルをとったものの、中のものには手をふれぬまま、結局早朝4時まで近くの「もんじゃ焼」の店でビール片手に語りあかしました。そしてその足で私のエビも売っていただいている築地市場のマルナカ(中央魚類)さんの海老部へも私としては5年ぶりに挨拶に行って来ました。
   朝4時ともなれば左の写真のように、すでにセリ場には各荷受け会社毎に荷物が並べられ、それぞれのスタッフによって、エビの上がり(死んでいるもの)の数や正味重量の検品が行われています。また、活エビの輸送では温度管理が命ですから、右の写真のようにエビが詰めてある箱の中の温度も確認しています。そうしたデータは私たち養殖業者や梱包業者に知らせてもらえるので、エビの強さや梱包、輸送方法の検討などの大切な情報となっています。
 上がりの数と、正味重量というのがエビの品質のランク付けの最初の関門ですから、ここで品質的に劣ると判断されますとセリ値に即ひびきますから私も一番気にかけるところです。勿論、エビの品質はそれだけでなく、肉付、色、味、姿、持って帰ったあとの活(いき)の状態など色々な要素が加わってきます。そうした要素は仲買さんはもとより、それを素材として使う料理人さんやそれを食べるお客さんの評価が加わってきます。セリ値は即エビの品質への評価が現われますから、築地へエビを出荷することで作っているエビの品質の客観的な評価を知ることができます。それだからこそ、私は築地への出荷にこだわりを持っています。

 市場ではセリが始まると雰囲気がいっきに緊張感あふれる場に変わり、毎日2トンほど入荷する活エビは30分ほどでセられ、仲買さんにひきとられていきます。
 今回、マルナカのFさんに昨年私のエビをせっていただいていた仲買さんたちを紹介していただき、「いいエビだったねえ。今年もたのむよ!」と声をかけてもらったので、ここでもまた「今年もいっちょうやたるぞ! 」と気合いをいれてきました。

 築地から帰る時には、市場の正門前の海幸橋のたもとにある波除神社の境内にある「海老塚」に参ってきました。これは東京の天ぷら屋さんの集まりである「東天会」が昭和29年7月にエビ供養のために建立したものだそうです。
 そして神社にはつきもののオミクジを引いたところ、なんと「大吉」を引き当てました。春から縁起が良いと、眠気もふっとび気分よく帰途につきました。(1997.04.11)


●池準備

 サクラが咲きピンク色に空気が霞むようなこの時期は、寒い冬が過ぎ、動植物がワサワサと動きだし、私も何やら体がムズムズと活気がもどってきて、「いっちょう今年もやたるぞ!」と気合いが入ってきました。
 池の整備は、運搬車の故障で少々遅れ気味でしたが、ヘドロの除去は終わり、砂底の耕運を始めています。ヘドロの中からは、そこにもぐりこんで越冬していたケフサイソガニがでてきますが、フナムシもでてきたのには、こんなところでも越冬するのかと驚きました。現場で作業をしていると、クルマエビについてに限らず、思いもしなかった出来事にであうので、楽しみは尽きません。(1997.04.03)

  養殖場でも、4月28日の雨を境に29日から初夏のような陽気となり、越冬していた池の水温もようやく16〜19℃に上がってきて、エビ達もひととおり脱皮をしたようです。干してある池は耕運も終わり、水温が25℃前後になるのを待つばかりとなりました。(1997.05.01)

 5月上旬は初夏のように暑かったが、中旬からは、北の高気圧が張り出してきて、肌寒い日々が続いています。池の水温も連休開けには20〜23℃まで上昇したのが、10日以降は17〜21℃と下がりました。来週には稚エビが届くので、もう少し温度が上がらないかとヤキモキしています。(1997.05.23)


●池入れ1997

 久々に、朝から快晴になった5月27日、毎年稚エビの供給をお願いしている九州の宮崎県にある、松本水産の佐土原養殖場から、今年もまた元気な種苗が送られてきました。
 例年どうり、レンタカーの保冷車を借り、小牧の名古屋空港まで新緑の中を爽やかな気分でドライブし、荷物を引き取り、養殖場まで運び、いよいよ池入れです。
 昨年も紹介しましたが、稚エビはビニール袋に海水と共に酸素詰めされて送られてきます。一袋には約1万尾入っています。稚エビの状態が良い時には、袋の中の稚エビが茶色っぽく見えるので、箱を開けてまずはひと安心です。
 今回は、370平米〜2,500平米までの7池に分けて放養しました。放養する時にも皆生きており、ここで二度目の安心です。
 28日の朝、池に潜って稚エビの状態を観察し、死んでいるものがまったく観られず、ここで「ホッ」と安心のダメをおします。
 今回届いた稚エビは、宮崎県の延岡で水揚げされた親エビが産卵したものを孵化し、育てられたものです。日本でも大きな被害のあった、クルマエビの急性ウイルス血症(PAV)を引き起こす、クルマエビの桿状DNAウイルス(PRDV)の保菌の有無も、宮崎県の水産試験場でPCR法によって検査され、陰性であるとの事ですから、自分が養殖するうえで、間違いを犯さなければ、発病の心配はないと思います。下の写真は、今回届いた稚エビです。スケールの一目盛は1mmです。体は透明で背中の中腸腺も褐色でひじょうにきれいな稚エビです。

 今年は、4月から5月上旬まで暖かかったので、水温の上がるのが昨年より早いのではないかと期待しましたが、5月中旬からは、昨年より水温が低く、朝はまだ20℃を切っているので生長はあまり期待できないので、もっと暑くなってくれないかとヤキモキしています。
 今年もまた思う気持ちは同じで、「今年も無事生産できますように‥‥‥‥。」(1997.05.28)


何はともあれ1カ月

 5月は水温が低く、暑くなってくれるのを願っていましたが、その願いが通じたのか6月になってからは、比較的暑い日が続き、水温も朝でも20℃を切ることもなくなり、ホッとしています。昨年の水温と比較すると、今年の5月上旬が高すぎたようで、中旬以降は昨年と同じような傾向です。6月9日は旧暦の5月5日で、沖縄ではその日に行われる「糸満のハーリー競漕のドラが鳴ると梅雨が開ける」といわれていて、梅雨が本土の方へ移ってくるので、また涼しくなるのかもしれません。
 放養した稚エビ達もだんだんと池全体に拡がり始めたので、夕方の餌撒きも各池の周囲をグルリとまわることになり、普段の自然観察の範囲が拡がりました。これから10月いっぱい、毎日池に入ってエビの様子を観察し、そのあとお風呂に入って、サッパリするのが楽しみとなります。(1997.06.05)

 12日からは、わずかに残った昨年から越冬していたエビを少しずつ築地へ出荷しはじめました。1kgで40尾前後のちょうどいい大きさのエビを出していて、高値をつけていただき、ありがたいことだと、感謝、感謝の毎日です。
 今年の稚エビは、池に潜って観察する時に底の砂をつかむとエビもいっしょに手の中に入り、その手応えを感じるようになりました。大きさは2〜3cmといったところでしょうか。水温はなかなか高くなりませんが、あせることなく、ゆっくり育てようと思っています。(1997.06.17)

 今年の稚エビは、5月27日に池入れをしてから、早、1カ月が過ぎました。6月前半は涼しく、水温も昨年より低かったけれど、20日の台風7号が襲来した後は水温は25℃前後まで上がり、稚エビの生長も速くなってきました。写真の稚エビは平均体重1.3g 、池全体での平均体重は1g 前後で、水温20〜25℃ではまずまずの生長スピードです。池によっては海藻(ボウアオノリの類)が生え、ヨコエビなどの小動物がわいている池の方が、天然餌料もあって、生長がいいようです。この間、へい死エビは見られず、順調な滑り出しです。(1997.06.29)


あっという間の3カ月

 6月下旬には台風7号、8号があいついでやってきたと思ったら、7月に入ると気温が30℃を越える猛暑がやってきて、どこまで水温が上がるのかと心配していると、今度は、10日から雨が降り続いています。私がこの地にきて6年目ですが、1年目は大雨、2年目は台風直撃、3年目は猛暑を経験しましたが、今年はそれらがすべてまとめてやってきてこの先どんな天候になるのか。4年目の極寒、5年目の冷夏がまとめてフルコースでやってくるのかもしれません。人間の社会が荒々しくなってきていますが、天候まで程のよさを無くし、暑さ寒さ、大雨かんばつと、変動が激しくなってきているようです。
 養殖場では、7号台風の後、暑さがやってきましたが、東京や静岡ほどではなく、水温も30℃で上げ止まり、この雨でまた25℃前後に下がりました。塩分は台風と今回の雨で28‰から22‰まで下がりました。クルマエビに適する塩分は、一般に25〜35‰といわれていますが、一昨年、500平米の池が一池だけ、12‰まで下がったことがありました。それまでは15‰までは大雨のたびに経験していて、餌の喰い、生長もそんなには影響を受けなかったので、塩分の低下にはそんなに気を使っていなかったのですが、さすがに12‰ともなると餌の喰いが悪くなり、生長も停滞しました。この池の塩分の低下に気がついたのは、毎日の潜水観察の時に口に入る水が、他の池に比べて塩辛く感じられないのがきっかけでした。
 いよいよこれからが、在庫密度と水温との闘いです。昨年程ではないにしろ、涼しい夏であってくれることを、祈らずにはいられません。(1997.07.15)

 今年は、エルニーニョ現象が観測されているそうですが、一般にエルニーニョの年は梅雨が長引き冷夏長雨となるのが特徴といわれています。しかし、今年は、梅雨に入ってからは、台風が7号、8号と続けてやってきて雨を多量に降らせたものの、そのあとは、あっさり梅雨が明けてしまいました。さあこれで暑くなるぞと思った矢先、今度は26日に台風9号がやってきて、この台風は日本海上で熱帯低気圧になったあとも停滞して、31日までグズついた天気が続きました。この台風の雨で、養殖池の塩分は26‰から20‰まで下がりました。普通この時期の台風は台湾、沖縄あたりを通過するのにまったくの予想外です。
 8月に入って3日間、夏らしい晴れの天気が続いています。養殖池の水温も2日にまた30℃を越えました。6月20日の台風7号以来続いていた、発電機による電気の供給も7月31日でやっとこ電気工事が終わり、中部電力からの供給に復帰しました。この1ケ月あまりは、発電機の故障でいつ水車が止まるかもしれないというプレッシャーでかなりしんどかったです。普段あるのがあたりまえというものがないというのは辛いものです。(1997.08.03)


酸欠始末記

 8月に入ってからはそれまでとはうってかわって、雨もなく暑い日々が続いています。お盆前までは電気系統のトラブルはあったものの、エビは順調に育ち快調でありました。しかし、8月11日早朝3:30、560平米の池に設置されている水車が2台とも止まっているのを発見、エビ達が波打ち際や池壁にびっしりと連なり、酸欠状態になっているのを発見しました。水車の1台が漏電してその配電板にあるスイッチがすべてきれてしまったのが原因です。それぞれのスイッチに漏電ブレーカーがついているのですが、高圧受電から低圧受電にきりかえるためにブレーカーなどの取り替えもしているところで、水車のブレーカーと元ブレーカーが同時に作動してしまったのです。発見後、即1台を動かすことで大量死亡はまぬがれました。夜が開けてから池に潜り、へい死の状況を確認しましたが、この時期は盆前で食用、釣餌用のエビの出荷、配達で忙しく死エビを拾わないままにしておいたところ、今度は夕方の餌撒き前の水温をチェックする際に、またまたエビ達が浮き始め、波打ち際にもまた次から次へとエビが寄せてきました。水車は2台とも動いているのに酸欠状態です。とりあえず酸素を発生してくれる「シーフッレッシュ」という粉末を撒き、これは死エビが腐敗する際にバクテリアによって酸素が消費されることが原因と考え、その夜のうちに死エビを拾い除去したところ、新しいへい死はなく、無事に騒ぎは収まりました。
 ところが8月18日、盆の釣餌のピークをすぎてホッとしたのも束の間、今度は、1,500平米の池で夕方エビが浮き始めました。この池では8月13日から残餌が出始めていたのですが、仕事に追われ、潜水観察が手抜き気味でいつも観るポイントしかチェックしていなかったために思っているよりも多量に残餌が出ているのに気がつかないまま餌を撒き続け、18日になって多量の残餌が腐敗しはじめ水車が回っているにもかかわらず酸欠をおこしました。これも即、シーフレッシュを撒き、残餌は除去できないのでエビを500〜600キロの推定在庫のうち100キロを取り上げ、他の在庫の少ない池にうつしました。翌朝の潜水観察ではへい死はほとんどなかったのですが、酸欠の原因になっている残餌を取り除いていないためにまたその日の夕方エビが浮き、今度はシーフレッシュを撒かないままにしたところ、100〜200キロのへい死が出ました。
 常識的には、夕方は植物プランクトンによる酸素の供給が最も多くなる時であり、水車も動いているので酸欠はまず起こらないだろうと思っていましたが、死エビや多量の残餌を放置するとそれが腐敗することで多量の溶存酸素を消費して酸欠状態になりうることを今回知ることができました。
 エビの餌の喰いを池の上からでは観察できないので、毎日池に潜って観察していてもこんなですから、池に潜らず管理している養殖場ではかなり熟練した技術が必要なのだと思います。諸外国でのエビ養殖は、無給餌の粗放的な方法から、給餌する養殖に進み始めてから大量死亡が多くなってきているようですが、その原因は残餌や死エビの確認をしないままそれらの放置、蓄積によって酸欠を起こしているのではないかなどと感じました。(1997.08.30)


駆け足の秋

 今年は梅雨の時期に思いもかけなかった台風がやってきて驚かされましたが、8月は夏そのもので暑さが続き、9月は残暑がお彼岸まで続き、お彼岸とともに暑さは去り、絵に描いたような四季の移り変わりが通り過ぎています。雄踏の町では10月に入って、彼岸花もそろそろ終わり、あちらこちらの田んぼで稲刈りが始まっています。
 今年の9月はお彼岸まで養殖池の水温が25℃前後でクルマエビの生長にはもってこいで、間引きと生長の追いかけっこになりました。この間雑用もいろいろあって、あっというまに10月になってしまいました。
 9月28日には水温が20℃を切り、間引きは一段落して一息いれましたが、今年は浜名湖の天然のクルマエビの漁獲が9月下旬からめっきり少なくなり、例年だと湧くアシアカも獲れないままになっており、その分地元の仲買さんからの注文があって真夜中からの取り上げ、梱包作業で少々睡眠不足ぎみの毎日です。
 エビが生長するのもあと2週間余り、在庫の調整をしながら仕上げに入ります。さあ、あとは待った無しの3ケ月、ハリキッて行こう。(1997.10.07)

 浜名湖周辺の10月は毎週末どこかここかでお祭りがあるそうで、私の住む雄踏町でも養殖場の在る「山崎」地区では4、5日に、借家の在る「宇布見」地区では11、12日に秋祭が催されました。
例年ですと、祭りの後は冷え込んでいくのですが、今年は逆にポカポカ、日中は汗ばむような陽気です。養殖池の水温も17℃前後から20℃前後にまで上がってきました。10月の水温はエビの生長に大きく影響して、生産量が数百キロ分の増減になりますから、こうした暖かい秋は私にとっては大歓迎です。
 もうすぐ11月、あと二か月ちょっとで今シーズンも終わります。気分を引き締め直して、頑張っていこう!(1997.10.22)


「池干し」始まる

 ポカポカと暖かい秋が長く続いていましたが、12月2日に強い北西風とともに冷え込みがやってきて、とうとう冬になりました。養殖池の水温は、11月は2回、10℃まで下がったものの、おおむね12〜16℃と例年より暖かく、エビカゴでの収穫ができましたが、この冷え込みで、12月3日には8〜10℃に、4日には5〜6℃にいっきに下がり、池を干して、電気の棒で砂場を突いて、飛び出てくるエビを拾って収穫することになりました。
 今年は、平日は普段は事務・雑用のパートをしてくれているおばさん(妻です)の助けを借り、土日は子供達の助けも借りて収穫して行くことになりました。腰をかがめてエビを拾うので慣れるまでは足腰が痛みますが、昨日は子供達ががんばってくれたのでずいぶん楽でした。
 今日12月7日はまた暖かくなり、カゴでも収穫できるのでちょっと一息です。エルニーニョの影響か、この冬はずいぶん暖かくて、こんな天候が続いてくれれば、楽に仕事が運ぶのですが、神様はそうは楽をさせてくれないようです。世の中では、すっかり不景気風が吹き荒れて、高級水産物の売れ行きが落ち込み、年末の活気が感じられず、私もいまいち気合いが入りません。それでも、休日前は注文もおおく、晩ご飯を食べたらすぐに23時ぐらいまで仮眠をとって、徹夜の出荷作業をするのが今年のパターンになりました。
 なにはともあれ、家族の助けを借りながら、31日まで頑張るぞ!(97.12.07)


終わり、始まる

 年も開け、一月も早、下旬になってしまいました。浜名湖は例年より暖かい冬が続いていますが、大寒を向かえるとまた、寒さがやってきて朝には水溜まりでは氷が張っています。
 昨年末は、中旬から私の身にも不自然な出来事が続き、気分はすっきりしないままなんとか31日まで注文をさばき新年を向かえました。まあ、年が明け、2日には豊川稲荷へ初詣に出かけ、3-4日は名古屋の実家へ帰り、としているうちに、気分も新たになり、「さあ、今年は忙しいぞ!」と気合いが入ってきました。
 昨年は、正月から3月まではのんびりと充電期間を持てましたが、今年は5日から確定申告の書類を作成して税務を済ませ、10日からは老朽化した鉄骨ハウスや事務所などの解体、整備をするために、事務所を四畳半のプレハブに引っ越ししたり、シーズン終了間もなく、今シーズンへ向けての準備が始まることになりました。
 世の中の不況の風は活エビの相場に大きく影響を及ぼしていて、年々の価格の下降を生産量の増加でしのいできたのが、さて今年はどんな状況になるのか、正月の「おせち」で先が見通せますようにと酢レンコンを食べてはみましたが、現実にはまったく先が見えず、精いっぱい日々の仕事をこなすしかしょうがないと居直るしかないようです。

 「背伸びをしないで、自分を耕し、淡々と歩む。」(早坂暁)
「人の一生は重き荷を負うて遠き道を行くが如し、急ぐべからず。」(徳川家康)
「Boy、その重荷を負うのだ。その重荷を負え、ずっと長い間。」(Lennon & Mccartney)

 こうした先人達の言葉を、「それが答えだ。そうです。そうなんです。」(ウルフルズ) とうなずきつつ、自分自身を激励しているこのごろです。今年も頑張るぞ!(1998.01.21)


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